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永源よ永遠なれ!

それは突然のニュースでした。
一般的にはブラジルのサッカーチームを乗せたチャーター機の墜落事故が大きく取り上げられましたが、同日、プロレス関係では永源遥さんの訃報が飛び込んできました。墜落事故も多くの選手が亡くなるという痛ましい事故ではありますが、やはりこのブログでは永源さんについて語らないとなりません。

かくいうJTがプロレスに初めて出会った当時、「永源遥凱旋試合」をワールドプロレスで見た記憶があります。当時は新日本に所属いていたのですが、猪木や坂口、ストロング小林を除くとガイジン選手に体格で見劣りする選手が多く、中でも永源さんは小柄に見えました。山本小鉄、星野勘太郎、荒川真、栗栖正伸、魁勝司と中堅選手は軒並み小さかったのですがそれぞれに個性的な雰囲気を持っていましたし、ガチンコは皆相当強かったようです。その中での永源さんは何だか小さく見えました。小鉄&星野のヤマハブラザーズは動きが機敏で空中戦もこなすし、おふざけ殺法の荒川はジャーマンの使い手でした。では永源さんは…後に全日マットで習得した?「ツバ攻撃」が得意技になるまでこれといった持ち技もなかった気がします。そんなことで小さく見えたのかもしれませんが実は178cmとそこそこあったのです。
…それにしても得意技の「ツバ攻撃」は強烈ですが、戦う相手にノーダメージで観客を恐怖に落とすだけの技が得意技とは、前代未聞です(~_~;)。ツバ攻撃を傘や新聞紙を広げて受けるリングサイドの観客の悲鳴を上げながら楽しむ光景は、「田舎のプロレス」のようで単純に盛り上がっていました(使い方が違いますね(^^ゞ)。
そんな永源さんは大相撲出身で序二段で優勝しています。プロレスのシングル王座には戴冠することはありませんでしたが、シュートも強かったようで猪木の異種格闘技戦ではいつもセコンドについていたとのことです。自身の試合ではほぼその片鱗を見せることがない“プロの仕事”をしていたのです。またスポーツ界のみならず政界にも幅広い人脈を持っていた人徳者でした。

現代のプロレスにはいない個性派レスラーがまた逝ってしまいました。ご冥福をお祈り申し上げます。

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