16.3.3 大田区大会観戦記

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16.3.3 NEW JAPAN CUP 2016~開幕戦~ 大田区総合体育館

今年の新日本プロレスは激震が続いている。
中邑、AJの退団⇒WWE移籍に続き、アンダーソン&ギャローズも追随するようである。中邑が託した一人で長岡大会のXに期待された飯伏までも退団した。おまけに経営者まで交代…。
それでも観客動員は落ち込むことなく順調のようである。
昨年仲間に入れてもらった〝プロレス部”の部員メンバーや、JTプロレス軍団(んな名前、勝手につけるな~!)のプ女子新メンバー達が、都内近郊の大会はもちろん地方大会まで観戦しているのに感化され、ついつい参戦を決意した。
「春のG1」NJCが今年も開催される。開幕戦は3.3大田区で翌日は後楽園だ。思えば新日の創業の地、大田区総合体育館は行ったことがない。会社からはやや遠い(というより後楽園が近すぎ)が、試合開始が19時だ。彼らは両日参戦するのであろうが、ここはシングル中心の開幕戦にしよう。
チケットは既に発売済み。今回はよく見えないアリーナ席ではなく2階席でもいいか、といつも通りに職場近くの神保町で「チケットぴあ」に行くと…何と閉店してしまっている!これは痛い。いつもいい席がない書泉グランデに行くと、2階席の一番前が2枚あった。北側だ。ところが正面側がどの方向か分からない。仲間に聞くと「多分北側」と言われていた。闘魂ショップでも「詳しい者がいない」のと北側の扱いは無いようだ。で、「いい席がない」書泉グランデでゲットした。

今年も優勝者が4月の両国でIWGPヘビー、IWGPインターコンチ、NEVER無差別の好きな王座に挑戦できるという権利を得る。逆にいうと3大王者は参戦しない。しかも他団体の大物選手もいなければ、今年は3.3大田区で1回戦、翌後楽園で2回戦、翌週の青森大会で準決勝と優勝戦というコンパクトな規模だ。とある部員主催の予想大会では(お金は賭けてませんよ!)「決勝予想:エルガンvs内藤、優勝は内藤+YTR頑張れ!」と申告した。
また、今年は創業44周年という特段節目の年ではないが、「44」=「しし」=「獅子」=「ライオン」=新日本プロレス!という強引な設定で、「創業44周年記念フラッグ」に11年後の55周年に向けたメッセージを書き込める参加型のイベントも開催される。
当日は朝は直行で外出し、ついでに相方にチケットを手渡した。その後帰社し午後は外出参戦しようとしていたが、結局予定が組めず会社から向かったが19時開始なので余裕だった。ところがその相方に急用が発生し、すぐ静岡へ行かなければならなくなったとのこと。ならばチケットを受け取って代役を…という余裕もないまま新幹線に乗ってしまった。遅れてでも会場に来てほしいところだ。そのための?試合開始時間やや遅めなのだし(苦笑)。で、結局久々の一人観戦となった。相方にとっては高いチケットではないのは幸いだったか…わざわざ手渡さなければもっと良かったが。

会場へ行くと同志が何人も来ている。席は一人だったが一人じゃない(笑)。
2階席一番前、といっても1階ひな壇席とはステップ1段差。が手すり台があるし、リングも丸見えになる絶好の位置だ。残念ながら満席にはならなかったが、こんなに見やすい会場ならまた行ってみようと思う。
さて、座席を確認してからサブアリーナのグッズ売り場へ寄ってみた。ところが記念フラッグが見当たらない。どこにも案内表示がないのだが、奥まったところに広がっていた。そこに広報担当の井上亘氏が何やらインタビューをしていた。10数人並んでようやく順番が来たが、既に空白が殆ど無い。新日ファン歴40年以上ともなると色々な思い入れが人一倍あるが、やっと見つけたなけなしの空白に見合う気の利いたコメントが浮かばない。ところてん式にどんどん参加者が入ってくるので悩み過ぎていてもマズい。ということで率直な気持ちをしたためたのである(書き込みコメントは写真参照)。
試合に先立ち木谷オーナーが登場。半期で過去最高益だったそうだ。ドーム大会を連発してきた頃よりも上とは若干違和感があるが、売り上げはかなわないようだ。が、原料安と為替で達成した某社と違って(ギクッ)これはこれで評価できる。そして重大発表を3つ。
1つ目はLION’S GATEを定期的に開催して人材発掘をする、エルガンと2年契約、柴田の正式入団、と1つ目で3つ発表してしまった。柴田は「今年はサヨナラが多すぎる」「俺はここで戦う」と契約書にサインした。…って逆に今までサインしていなかった方が違和感があったが。
2つ目は菅林会長から「SUPER J CUPを8月21日有明コロシアムで開催する」と予想以上の発表。参加団体のロゴがモニターに映ると大反響だ。そしてKUSHIDAとともにTAKA、丸藤がリング上で挨拶。木谷オーナーは「プロレス界に貢献する」と宣った。
そして3つは「タイガーマスク」アニメ化と新日戦士の実名登場だ。アニメからプロレスファンになってもらう、世界中から引き合いをもらう、というファンの拡大と世界中への発信をする戦略だ。追いつけWWEというところか。

【第1試合】〇矢野vs高橋
先に入ったセコンドのコーディと場外で矢野を痛めつける高橋。場外でダウンしている矢野のDVDを客席へ投げる高橋の暴挙に怒りの急所攻撃でカウント20ギリギリで滑り込んでリングアウト勝ち!法被も脱がず1分余りの省エネ勝利。場内大歓声でYTRポーズ披露。まさにYTR劇場!
【第2試合】天山vs〇エルガン
この日2年契約が公表されて決意を語ったエルガンと、2月の大阪大会で決起した第三世代の天山の負けられない一戦。エルガン余裕の片手ブレーンバスターを披露。アナコンダ食らうもパワーで圧倒しエルガンボムで豪快に勝利。
【第3試合】真壁vs〇トンガ
徹子の部屋に出演した真壁にBULLET CLUBのキーマンに浮上したトンガの一戦。トンガが奇襲を仕掛けるが、格上真壁は余裕でペースを握る。ところが終盤に繰り出したアンダーソンのムーブ、ガンスタンからのマシンガンポーズで一気に持ち技ヴェレノ炸裂!BULLETの勝利!
【第4試合】本間vs〇小島
かつての付き人も今やIWGPタッグ王者で立場逆転か。小こけしの自爆から行っちゃうぞエルボーを食らうが、こだわりの小こけしやこけしロケットを起点に攻勢をかける。しかし決起した第三世代の維持爆発のラリアットで激勝!
【第5試合】●KUSHIDA、柴田vs桜庭、〇オカダ
大田区出身のKUSHIDAと正式入団した柴田の文字通りの正規軍が桜庭&オカダの異色CHAOS軍と対戦。KUSHIDAは桜庭へも関節技を仕掛け、ヘビー級王者へも真向勝負。柴田もオカダへコブラツイスト~卍固めで創業の地の館内をノスタルジーに染める。最後はジュニア戦士へ思いっ切りレインメーカーを放ち完勝。試合後のマイクで一瞬KUSHIDAをCHAOSへ勧誘…と見せかけてイギリスのジュニア戦士オスプレイを紹介。…分かりにくい。
【第6試合】永田vs〇後藤
〝春男”対決。決起して柴田が指名した永田とIWGP挑戦8連敗で失意の後藤。どちらも負けられない。試合は永田ペースでキックや白目式腕折りで厳しく攻める。再浮上を狙う後藤も心なしか表情が冴えない。ならば永田勝利かと思いきや後藤式で丸め込まれて無念の敗退。
【第7試合】YOSHI-HASHIvs〇内藤
本命?内藤はBUSHIをセコンドに付けて余裕を見せる。すっかり悪態も板に付いている。YOSHIもバタフライロックやパワーボムで追い込むも、スワントーンボムはかわされる。最後は内藤必殺のディスティーノが炸裂!
【第8試合】〇石井vsEVIL
同体型の両者の一戦。EVILが奇襲攻撃を仕掛ける。いきなり場外で首に椅子を挟まれそこへ椅子を叩き付けられ石井はペースを掴めない。何とか頭突きを起点に攻勢をかけ、スライディングラリアットからの垂直落下を決め大激闘に幕。
【第9試合】棚橋vs〇ファレ
1.4ドーム、2.14長岡とビッグマッチで連敗中の棚橋は観客に「エース」コールを煽ってペースを握ろうとするが、ファレはBULLET CLUBでの王座挑戦を誓う。声援を背に棚橋が攻めるがファレは体格を生かして防御する。バッドラックフォールをスリングブレイドで返す離れ業を見せた棚橋だが、ハイフライを受け止めたファレはグラネードからのバッドラックフォールで大勝利!

ということで波乱連発の開幕戦が終わった。
試合後、プロレス部の仲間と合流し蒲田で反省して帰路についた。
翌日の2回戦は参戦しなかったが、予想したエルガンも内藤も勝ち進んだ。よしよし。それと…YTRも準決勝進出だ。ひょっとしてひょっとするかも…?!
ということで今後の新日リングはやっぱり目が離せない!


以上