14.11.22 後楽園ホール観戦記

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WORLD TAG LEAGUE 2014 後楽園ホール

今回は平日に参戦できない2人を“初参戦”させるべくお忍び?参戦をした。
何故その2人が行くことになったかというとJTの日頃の地道なプロレス布教活動が功を奏したようで、まず1人を「そんなに面白いなら見に行ってみたい」と言わしめたのである。それを聞いたもう1人が「私だって行ってみたい!」となったのであった。
時は今年のG1あたりの夏場。
“平日後楽園”を合言葉に招集をかけたことはあったが“土日都内会場”となると10月の両国大会がある。いきなり素人観戦がそんなビッグマッチに行ってしまっても良いのだろうか…。毎年集客では苦戦する10月の両国も王者AJにIWGPから撤退したはずの棚橋が挑戦という、ある意味切り札カードを出してきた。…普通に行きたい。
それを逃すと10月25日土曜日の後楽園、その次は11月22日土曜日の後楽園…。
「鉄は熱いうちに打て」ということわざがあるが、プロレス業界発展のためには初参戦の2人の気が変わらないうちに行ってしまわねば…。こういうのはタイミングが重要である。往々にして「じゃあまた今度にしよう」となると実行した試しがない、という経験は良くあること。ということで10.13両国に狙いを定めた。ところがそのうちの1人がその3連休に予定が入ってしまった!
しかもその次の10月25日は、JTが3回拒んだ“あの”メキシコ修行(詳しくは観戦記をご参照)の帰国日。さすがに時差14時間の長旅帰りにホスト役で観戦するのは厳しいだろう…。
そうなると11.22とかなり先だ。そこで1人に「大分先になっちゃうから新日以外でもいいかな?!」とJTらしからぬ打診をした。「別に良く分からないからお任せします」という返答を予想したが、「イヤ、新日がいいです!」と何とも嬉しい回答。
ということで11.22に決まったのであった。メンバーは初参戦2人+ホスト役ベテラン参戦者3人の計5人。
古(いにしえ)の時代から「良い席はお早めに」と語り継がれてきたが、今回はタッグリーグの開幕戦。決勝戦ならいざ知らず、金の雨が降る新日とてチケット購入は余裕だろう…と奥の手YTR選手へ依頼するまでもなく自力で購入しようとしていた。
ところがあろうことか、一般発売日を過ぎてしまっていた。それでもまぁ大丈夫だろう…、とタカをくくって発売3日目の昼休みにまずはチケットぴあへ。すると特別リングサイドが売り切れでリングサイドは北側の最後列だった。できれば正面側でいい椅子の南側がいいのだが…。なので別の売り場へ行こうと安パイ?書泉ブックセンターに顔を出すや何と既に完売!
…ヤバい。
ならば闘魂ショップへ行くべきか?まだ昼休みは時間は残っている。が「念のため電話してみよう」とかけてみると「全席完売ですね~」との返答である。「隣の(系列の)チャンピオンにもないですかね?」と聞くも「隣もないです」と。
…ヤバい。マズイ。
さぁ、YTR根回し作戦か?!と頭をよぎったが、並びで5枚はハードルが高い。すかさずぴあに戻って北側最後列を抑えたのだった。

さて当日。
今回のメンバーは住まいの方向もバラバラでホールの下で集合にした。後楽園ホール自体初めての人、昼間に用事がある人、社内ゴルフコンペから戻って観戦する人…と、ちゃんと集まるか少々心配だった。この日はグッズ売り場がいつもの会場内ではなく同じフロアの会場と逆サイドの別室に設定しているようだ。そのためチケットの無いファンも買うことができる。「5人もいれば集まりもままならない」そう予想して早めに会場入りをし、先にグッズ売り場へ行っておいた。JTとしては珍しくグッズも購入。
それから下でみんなを待つのであるが、3人はやや遅れて到着も1人は電車に乗り間違えてしまい、しかも地下鉄後楽園駅から来たことで大幅遅刻。
久々に第1試合を見逃してしまった。まぁ、これもいい思い出か…。

そしていよいよ会場入り。さすがに試合開始後なので売店もトイレもすいている。初参戦組はビールを購入。「トイレが凄く混むから」と忠告をしていたのだが、まぁ大人だし大丈夫だろう…。
ちょうど第2試合の開始直前に超満員の会場の一番奥へ5人で移動した。少々ひんしゅくだが、「超満員札止め」のはずなのに5人分の空席…が早めに埋まって関係者もホッとしたのではないだろうか(笑)。
その試合はいきなりの応用編。ガイジン組にド派手な女性が付いている。プロレスにタッグマッチがあることは初参戦組も恐らく認識しており、通常でいうと2対2、あるいは3対3と同人数同士で対戦するはず、と。なのにガイジン組は女性を入れると3人。確かにそういうカードもなくはないが、「あの女性はセコンド役で戦うのは男の2人。でもお色気仕掛けで相手をかく乱するから見てて」と適切な解説をするのであった。
そんなよく分からないお茶らけ要素の入った試合から見たせいか、初参戦組のテンションもやや戸惑い気味のようだ。がそれも時間の問題。試合が進むにつれプロレスの迫力に魅せられていくのであった。
ただどういう訳か「え”っ、そっちを応援するんだ?!」という玄人からは予想外の反応を見せる。まぁそれはそれでいい。
途中の休憩時間にはそれぞれタバコを吸ったりグッズ売り場をチェックしたりと過ごしたが、初参戦組はビールをお代わりしている…。大丈夫かなぁ…大人だけど…。
後半戦が始まり徐々にヒートアップしていく初参戦組。コールも発するわ両手を突き上げ喜ぶわ…どうやらハマったようである。けど生プロレスはどう映っているのであろうか…。
“昔のプロレス”であれば初参戦組も間違いなく「日本人側」、「正規軍側」要は「いい者側」を応援したに違いないが、最近のプロレスは多様化が進んだせいか意外な「そっち」を応援することも起こりうるのだろう。
そんな2人が一番ハマったのがどうやら後藤洋央紀…。
ご本人には甚だ失礼ながらも「なんで後藤?」と思わなくもないが、パートナーの柴田も黒いショートタイツ姿で初参戦組のイメージには最近の赤や黄色や青や金色のコスチュームよりもプロレスラーらしく映ったのだろうか…。
そんな後藤組は後楽園で異常な人気に乗せられる第三世代の永田・中西組に黒星を喫してしまう。今の勢力図からすると若干番狂わせではあるものの、本当に第三世代は後楽園での人気は高く、場内大熱狂で祝福する。初参戦組は思いっ切り残念がるのであるが、それも生観戦の醍醐味ということで…。

試合は進みいよいよメイン。1.4ドームでタイトル戦が組まれたエース棚橋とオカダの絡み、日本復帰で初シリーズ参戦のヨシタツの登場、と超満員の注目の一戦。初参戦組はどうも落ち着きがない。
試合半ばで「すいません!ボ〇コ〇が限界で…けど席離れちゃまずいですよね??」と涙ながらの訴えである。確かに注目のメインでしかもだいぶ佳境に入っている時間帯。それも北側最後列の出にくい位置。
けどダメとも言えず「いいよ、行ってきなよ!」と許可をだした(苦笑)。
その後一気に試合は進み、衝撃の棚橋KO劇からオカダの秘技レッドインクで幕を閉じてしまったのである。結局2人は席に戻れずにクライマックスも見逃す羽目になってしまうのであった。最初はともかく最後は見届けないと…。
やはり「飲み過ぎには注意しましょう」ですね。大人なんだし(苦笑)。

《試合結果》
【第1試合】●キャプテン、タイガー、ライガー、田口vsトンガ、ファレ、ギャローズ、〇アンダーソン:豪華な第1試合も観戦できず。
【第2試合】●BUSHI、KUSHIDAvs〇ベネット、ターバン:セコンドのマリアが色気で大人気。KUSHIDAを幻惑し合体殺法でBUSHI轟沈。
【第3試合】Aブロック 小島、〇天山vsダン、●コンウェイ:後楽園では絶大な人気のテンコジが仲間割れの危惧もどこ吹く風でアナコンダ葬で場内大熱狂。
【第4試合】Bブロック ●飯塚、鈴木vsスミスJr.、〇アーチャー:鈴木軍対決。TAKAはKES、タイチとデスペラードは鈴木組にセコンドに就く。鈴木の腕ひしぎ地獄を物ともせずKESが合体キラーボムで勝利。
【第5試合】Bブロック 中西、〇永田vs●柴田、後藤:結果を出したい同級生コンビは強烈に攻めるがやはり後楽園で大人気の第三世代は合体技イーストゴールドからのバックドロップホールド葬。
【第6試合】Aブロック ソンブラ、〇内藤vs●高橋、AJスタイルズ:スパイダーマンのようなソンブラを内藤が操り元王者を攻め立てる。最後はグロリアからスターダストプレスで高橋を倒した。
【第7試合】飯伏、●本間、真壁vs石井、〇矢野、中邑:1.4でタイトル戦を行う飯伏―中邑、真壁―石井の前哨戦。それぞれの戦いに集中するが本間は小コケシで場内沸かせる。矢野は「ヤノ、トオ、ルウ」をいつも通り妨害されるが「ルウ」までやった直後の妨害だった。最後はレフェリーを盾に急所攻撃からの裏霞に丸め込む芸術技で主役を強奪。
【第8試合】Aブロック ●ヨシタツ、棚橋vsYOSHI-HASHI、〇オカダ:WWEから凱旋して初のシリーズ参戦のヨシタツは日本でスターになる正念場。ところが大物の片鱗が見えず“山本”の片鱗が見えてしまう。YOSHIは気後れすることなく向かって行くがやはり最後はオカダだ。試合の権利のない棚橋にレインメーカーを不意打ちでKOし、ヨシタツをレッドインクでギブ奪った。試合後伸びた棚橋に「1月4日は史上最大の戦いをやりましょう」と握手をするが如く手を差し伸べ強引に立たせると今度はツームストンパイルで再びKO。最後は外道が「金の雨が降るぞ」で締めた。

《反省会》
後楽園での観戦後はもちろん定番の矢野選手のお店、EBRIETAS。いつもは前半戦で試合が組まれる矢野選手も今日はセミファイナルだ。さすがに中々お店に戻れない。しかももちろん満席状態。矢野選手はお店に着くなり挨拶に来てくれたものの、VIP客?の来店と明日の試合会場の豊橋へ行くために、ゆっくり同席して頂けなかった。ただ初参戦組も一緒に写真に納まり大興奮。先にオーナー矢野選手を「優勝してください!」と送り出し…気付くと終電を逃してしまったのであった。
…やはり「飲み過ぎには注意しましょう」(笑)。