15.4.2 後楽園&4.5 両国大会観戦記

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年末のプロレス忘年会で会長の発した「現場に行こう!」というツルの一声から約2ヶ月、4月2日に平日後楽園がある。すかさず会長に打診すると「言い出しっぺなので行きます」と力強い返信を頂いた。
新年度早々、年度末の締めの作業、人事異動…と何かと慌ただしい日程ではあったが8名の精鋭陣で観戦することになった。
この大会は3日後の4.5両国決戦の最終前哨戦という重要な位置付け。逆にいうと4.5は両国のビッグマッチだ。たまたまJT妻が会社の仲間と旅行に出かけることになり、急遽観戦することになったが、募っても結局2名での観戦だった。
その昔は4月初旬のビッグマッチといえば東京ドーム大会だったが、いわゆる「冬の時代」は後楽園大会でIWGPヘビー級タイトル戦を開催することもあった。ただIWGPヘビー級&インターコンチ戦にNWA世界王座戦のトリプルメインイベントを組んでも、絶好調になって棚橋vs中邑戦という切り札カードを組んでも8,000人台と苦戦する鬼門の大会である。しかも今回はヘビー級3大シングル王座戦のうち、組まれたカードはIWGPヘビー級のみで、インターコンチやNEVERは見送られた。しかもジュニアやタッグのカードもズラリとガイジン選手が連なっている。おまけにメインのIWGPヘビー級もガイジン王者に2団体所属…というよりいまだに“ヨソモノ”のイメージが拭えない挑戦者の組み合わせ。「プロレス女子」がどこまで増殖しているかがカギを握っている感じだ。
結果は9,500人で(超満員)となった。確かに埋まっていたが入場ステージの設置もないので本来ならあと1,000人は入るはずだ。そのからくりは枡席前方をVIP扱いで2人/枡席にしたのだ。確かに枡席は窮屈で、今回はいつもの2階特別席がダメで2人で枡席…つまり相席だったがかなり気を使ったり身体が痛くなった。2人なら足を伸ばせて楽なのだが…それを前方でやるとTV映りも栄えないし、写真写りも寂しい感じになる。あるいは「超満員って嘘じゃねーの?!」というマイナスイメージにもなってしまう。
かといって後方枡席をVIP扱いにはしづらいし、強気にVIP扱いをしないで10,500人動員できたか…これも若干の賭けになってしまう。
瀕死の他団体よりよっぽどマシではあるが、本当の復活はまだなのかと思ってしまう。
その一方で後楽園も両国も女性ファンの急増には目を見張る。特に最前列は女性ファン比率が高い。恐らくファンクラブ会員で先行予約しているのであろう(その昔ならちょっと訳ありチケットだった…かと?!)。その要因はイケメンレスラーの起用やスイーツ真壁&ハスキー本間のTV露出、少し前なら猪木や長州、武藤らを真似する芸人の功績等も少なくないのかと思う。本当ならそれらは邪道と片づけられたが、このゴールテンタイムに放送しない、プロレスごっこを学校で許されない?時代なら素直に評価させていただくしかない。

例年だと春の両国の次のビッグマッチは5月の連休の「レスリングどんたく」福岡大会だ。が、今年はその前に熊本大会もビッグマッチとなった。
当然両国の勝者がメインでIWGPヘビー級王座防衛戦に出陣する…はずだが、同王座戦は何と7.5大阪城ホール大会となった。福岡大会はインターコンチ、熊本大会はNEVERがメインイベントである。IWGPヘビーが頂点であることには変わりないが、3大タイトルを小出しに興行をするようである。それにしてもIWGPヘビー戦が3ヶ月組まれないとは…。
この先も小出し戦略で行きそうである。

さて、今後はどんたく~スーパージュニアを経由して、超ロングランのG1 CLIMAXへと続いて行く。その間も後楽園興行は開催される。
…女子に負けぬよう努力しないと(笑)。

《4.2 後楽園ホール》
【第1試合】田中vs〇小松:ヤングライオンの絶対的フィニッシュホールドの逆エビ地獄。
【第2試合】●ホワイト、タイガー、ライガーvs〇シェリー、KUSHIDA、田口:田口のケツ攻撃が冴える。
【第3試合】〇永田、小島、天山vs●ホール、ギャローズ、アンダーソン:でっかいホールをバックドロップホールド。
【第4試合】●キャプテン、ドラダvs〇トンガ、オメガ:キャプテン見せ場作るもお約束の負け役。
【第5試合】本間、柴田、〇後藤、真壁、棚橋vs●YOSHI-HASHI、桜庭、石井、矢野、中邑:矢野が棚橋をおちょくりまくり、中邑は後藤を見下すが幸せの大コケシからの昇天・改で決着。試合後真壁と石井が大乱闘。後藤は中邑にマイクアピール。
【第6試合】●バレッタ、ロメロ、オカダvs〇ニック、マット、ファレ:ジュニアタッグとヘビーの前哨戦。ファレが大暴れもジュニアのタッグワークの差で決着。
【第7試合】●内藤、飯伏vs高橋、〇AJ:防衛戦控えるAJがブラディサンデーから必殺スタイルズクラッシュ葬。

《4.5 両国国技館》
【第1試合】小松、〇シェリー、KUSHIDA、キャプテン、永田vs●田中、田口、タイガー、ライガー、中西:キャプテンが田口にケツ攻撃を仕掛ける。永田の白目は田口がカット。中西張り切るが分断されシェリーが勝利ゲット。
【第2試合】〇本間、小島、天山vs●ホール、トンガ、高橋:トンガはこけしやモンゴリアンチョップを繰り出し相手をおちょくる。ホールは体格を生かして強さを誇示するがアシスト受けた大こけしで幸せな勝利。
【第3試合】IWGPジュニアタッグ ニック、●マットvs〇バレッタ、ロメロ:超ハイスピードな攻防も兄弟王者組の抜群のコンビネーションが光が、紙一重の差で挑戦者ロッポンギバイスが合体ツームストン“ストロングゼロ”で王座奪取。
【第4試合】IWGPジュニア 〇オメガvsドラダ:日本陣営入りしたドラダのセコンドに新日正規軍がつく。キレのあるハイスパートな攻防で場内熱狂する。最後は必殺の片翼の天使で王座防衛成功。次期挑戦者にシェリーが名乗り。
【第5試合】IWGPタッグ ギャローズ、●アンダーソンvs〇ベネット、ターバンwithマリア:マリア狙いのアンダーソンが試合そっちのけでちょっかいを出す。実力的に優位も逆にマリアに幻惑され合体技で痛恨の黒星。王座喪失にギャローズ激怒。
【G1 CLIMAX概要】:7月20日札幌大会を皮切りに4週間19試合の超ロングランで両国に続いて後楽園も3大会開催決定。8月8日横浜大会以降は後楽園3連戦~両国3連戦!大丈夫か~?!
【第6試合】内藤、〇後藤、真壁vsYOSHI-HASHI、石井、●中邑:遺恨の石井と真壁がやり合う。後藤を無視して怒らせた中邑が後藤の昇天・改で敗れる波乱。内藤立場無し…。
【第7試合】●柴田、棚橋vs〇桜庭、矢野:矢野が棚橋をおちょくりまくる。桜庭も悪の連携を披露して喝采を浴びる。その桜庭のTシャツを脱がせて目隠しした柴田は桜庭の怒りを買いサクラバロックでギブアップ。棚橋見せ場無し。
【第8試合】〇オカダvsファレ:ノンタイトルのセミファイナル。怪物ファレの体力に押されるオカダはタジタジになるも高角度ドロップキックで逆襲し、公約通りのツームストンから必殺レインメーカーを放ち、怪物退治成功。
【第9試合】IWGPヘビー 〇AJスタイルズvs飯伏:NJカップ覇者の飯伏も王者AJもジュニアヘビー級の体格の王座戦。しかもガイジン王者に2団体所属選手が挑戦。スピーディな攻防で釘付けになるが、勝負のフェニックス弾狙いでコーナーを登る飯伏にセコンドのオメガが挑発。気に取られた飯伏はAJが立ち上がっているにも拘らずそのまま敢行するもAJが受け止めその体勢から必殺スタイルズクラッシュを放ち完勝。
防衛成功を喜びファンにアピールするAJに、何とオカダが乱入しレインメーカーを炸裂させKOに。外道がマイクでIWGP奪回を宣言し、最後は「金の雨が降るぞ!」で金色テープがキャノン砲で降り注がれ、まるで王座奪取したかのごとくオカダがレインメーカーポーズで幕切れ。