17.3.6-7 旗揚げ記念日

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新日本プロレス旗揚げ記念日大会が旗揚げの地、大田区総合体育館と聖地後楽園ホールで連日開催された。
3月6日は曜日に関わらず大田区開催が定着してきた。昨年は44周年だったわけであるが、44=しし=獅子=ライオン=新日本プロレス!…という苦しいこじつけで55周年に向けた横断幕にファンがメッセージ書いたり、木谷オーナーがリング上で重大発表したりとそれなりのセレモニーがあった。今年は節目の45周年。メインはニュージャパンカップ公式戦ではなく、スペシャルドリームマッチが組まれ、チケットもあの大田区総合体育館が完売状態である。
さぁ!どんなサプライズな仕掛けが待っているか!!と会場入りすると、狭い入り口近くに45年の歴史年表と小鉄さんゆかりのお仕置き棒?が展示している。がきっとパンフに書いてあるかと思いきや、何と第0試合後に買いに行くとパンフ完売!やむなく翌日後楽園でゲットするも(同様に試合開始前に完売!)、全く載っていない!しかも往年のレスラーや関係者のお祝いコメントも何もない。
リング上でのセレモニーも一切無し。後楽園だと試合開始が18時半が通例だがこの日は19時開始。ワールドベース何やらではないが休憩なしで22時までのロングラン。何もなく、ただ普通にいい試合を見て反省会もそぞろに帰宅したのだ。梅屋敷ならびに蒲田の飲食店的には誤算だったかも?
ならば翌日後楽園、カードは当日発表とのことだが…全く普通のカードだった。ゲストもビデオレターも何も無し。真壁20執念の方がよっぽど凝っていた…。
何て日だ!

それはそうと、旗揚げ記念のこの時期にテレ朝で20時58分からの2時間枠で「プロレス総選挙」が放映される。プロレス業界としてはバラエティー番組ではなく?久々のゴールデン~プライムタイムでプロレスをPRできる絶好の機会が巡ってきた。昨今のプ女子増殖現象もさることながら、テレ朝的には豆腐プロレスの番宣の意味合いもありそうだ。現役・レジェンドのそうそうたるレスラーに豪華ゲストで過去にない力の入れよう。視聴率も結構見込めたのではないか。
な、の、に!
WBCの大熱戦のおかげで…結局日付が変わってからの放送になってしまったのだ。
豆腐プロレスも今をときめくAKB系のバリバリアイドルを起用しているものの、結局深夜枠。
結局、結局、結局プロレス=深夜なのか…?

またこの記念日に真壁とのコンビでタッグ王座に挑戦するはずだった本間が、前週の沖縄大会での大怪我のため無念のリタイヤ。普通であれば真壁と誰かの急増コンビで挑戦するのがお約束パターンであるが、代役は何とテンコジだ。先シリーズの3WAYマッチにも、イヤイヤ、イッテンヨンにも出られない第三世代に託すのは…個人的には嬉しいが、何だか違和感が消えない。
翌日、NJCの公開記者会見でも本間の代役は第三世代の永田になった。そこは真壁だろっ!っていうファンも多かったのではないか。…個人的には嬉しいが。因みに公開記者会見は平日後楽園大会前の日中であったが、幸いなことにドームの数十メートル先に取引先があり、無理矢理その担当氏を誘って立ち寄ってしまった…。因みに参加選手の決意表明で具体的にどの王座を狙うかを口にした選手のうちIWGPヘビーとICは出たが、NEVERは出なかった。そりゃそうだよな…。

《3.6大田区総合体育館》
【第0試合】〇中西vs岡:パッと見中西と瓜二つの岡もキャリアの差は歴然でアルゼンチンに沈む。
【第1試合】邪道、外道、〇YOSHI-HASHI、後藤vs●TAKA、デスペラード、スミスJr.、鈴木:豪華すぎる第一試合は予想通りの大混戦もYOSHIがバタフライロックでギブ奪う。旗揚げ記念なので飯塚が出るべきだったのでは…?
【第2試合】●フィンレー、タイガー、ライガー、永田、真壁vsロア、トンガ、高橋、〇ファレ、オメガ:オメガが味方をボディースラムでフィンレーに投げつけるがさすがにファレは自爆。そのファレがグラネードで爆勝。
【第3試合】IWGPジュニアタッグ バレッタ、●ロメロvsタイチ、〇金丸:タイチはディーバあべみほを引き連れ歌いながら入場。「タイチは帰れ」コールに乗せられデスペラードを介入させて鈴木軍がタイトル強奪!邪道外道が挑戦に名乗り!
【第4試合】ブリティッシュヘビー 柴田vs〇ザック・セイバーJr.:既にヘビー級二冠王の挑戦者は85㎏のジュニア体格もランカシャースタイルのテクニシャンで柴田と技で会話できる実力者。普通と違うファイトに戸惑いながらも唸る観客。そんな名勝負に鈴木軍が介入しタイトル移動!しかもザックが鈴木軍入り!
【第5試合】IWGPタッグ 石井、●矢野vs〇小島、天山:本間の代打で久々にタイトル戦線に登場したテンコジがこけし殺法繰り出し難攻不落の王者組を撃破!セコンドの永田、中西と共に感動の戴冠劇!
【第6試合】KUSHIDA、●ジュース、エルガン、棚橋vsBUSHI、EVIL、SANADA、〇内藤:正規軍とLIJの一戦は乱戦で幕を開けたが連携はLIJに軍配。最後はジュースにディスティーノを放ち内藤が押さえ込んだ。
【第7試合】IWGPジュニア 田口vs〇髙橋ヒロム:タグチジャパンの監督でプチブレイク中の田口は執拗なアンクル狙い。ヒロムは徹底的に逃げ回る。中盤で田口がキレたがTIME BOMBで王者防衛。次の挑戦者はKUSHIDAだ!
【第8試合】〇オカダvsタイガーマスクW:旗揚げ記念興行のメインはスペシャルマッチが組まれた。デビュー以来アニメに出てくるマスクマン対決ばかりだったがこの日は王者の指名で夢対決が実現した。雪崩式タイガードライバー等危険な技を繰り出しお互いキレたが最後はレインメーカーで25分を超える大激闘に幕。「新日本プロレスは永遠に不滅です!」で締めくくった。

《3.7後楽園ホール》
【第1試合】●岡、ライガー、小島、天山vs川人、フィンレー、田口、〇中西:IWGPタッグ王者が出る第一試合。連夜のアルゼンチンに岡が沈む。一方の川人がライガーを付け狙う根性を見せる。
【第2試合】ジュース、〇永田、エルガンvs高橋、●ロア、ファレ:NJCのトリプル前哨戦。ファレとエルガンが場外でやり合う好きにバックドロップホールド葬。
【第3試合】バレッタ、邪道、外道、●後藤vsデスペラード、タイチ、金丸、〇ザック:試合カードが当日発表はこの為だけか?前夜鈴木軍入りしたザックが反則無しでNEVER王者を丸め込んだ!
【第4試合】タイガー、〇真壁、柴田vs●TAKA、スミスJr.、鈴木:NJCで激突する柴田と鈴木。場外戦で優位に進めたのは鈴木。二人をよそに真壁がキングコングニー葬。試合後も大乱闘。
【第5試合】●矢野、石井vs〇トンガ、オメガ:YTRが「怖い!怖い!」と逃げ回り翻弄しレフェリー不在で必勝パターンに持ち込むも、逆に仇になり逆急所攻撃からのガンスタン食らい連敗!
【第6試合】〇KUSHIDA、棚橋vs●ヒロム、EVIL:記者会見で襲われた棚橋はいつものファンサービスすらやらずに奇襲を仕掛けるがちょっと空回りでEVIL食らい大の字に。試合は執拗な丸め込みで次期挑戦者が勝利。
【第7試合】●ロメロ、YOSHI-HASHI、オカダvsBUSHI、〇SANADA、内藤:オカダが先発で張り切り内藤と対峙。チームワークはLIJに軍配上がり必殺スカルエンド葬。旗揚げ記念日を「デ・ハポン!」の大合唱で締めくくった。