13.10.25 後楽園大会観戦記
2013.10.25 Road to POWER STRUGGLE 後楽園ホール
10月といえば両国大会がビッグマッチだ。“レインメーカー”オカダ・カズチカ効果で順風満帆な新日本であるが、この時期の両国は毎年苦戦している。オカダが活躍しだした昨年は9,000人(満員)だったが、何しろ2011年は6,500人、2010年は8,800人と苦戦。その前年2009年は蝶野正洋25周年記念大会で武藤、小橋とタッグを結成した効果で11,000人動員したが、その日の第1試合のバトルロイヤル優勝者が「岡田かずちか」だった。
さぁ、満を持した今年はどうだったかというと「9,000人(超満員札止め)」という発表。…昨年と同じ観衆で2段階上の入りだが、もしや花道でスペースを割いたのか?と思った。カードもオカダvs棚橋というドーム級の黄金カードで勝負をかけたのだが、TV放送を見ても花道は無いし、桝席の鉄枠が目立つのである。オカダといえどもまだまだ「金の雨」が降りきっていないということか…。
本来ならそこに参戦すべきであるが(そうしたら夫婦で行って「9,002人」となったのか…)、所用もあって見送った。
今回は昨年のプロレス飲み会に参戦したものの、全くプロレス素人女性の初参戦のために「平日後楽園」を選んだ。恐らくまたプロレス忘年会に参戦して頂くが、その前に一度は参戦…イヤ、観戦をしたいという意向である。最近の新日観戦経験者ならお分かりかと思うが、発売開始早々に手配しないと中々まとまったイイ席のチケットは入手できない。前回も試合直前に「行けそうなので私も行きます!」と言われたが、そんな甘い考えでは参戦できないのである…後楽園は。
結局合計8人のツアーとなったが、もう1人初参戦の陸上女子選手と、更にキャンセル参戦者の代役でお誘いした、きっと20年振り位の復活参戦のオールドファンも加わった。確実に“輪”を広げて開拓しています(笑)。残念ながらマードック派のオールドファンは台風の影響で九州から戻れず欠場となってしまった。…参戦前に出張をするのは厳禁ですぞ~!。
そんな新鮮な初参戦者には「普通の後楽園」はどう映るのだろうか?。G1や両国大会のようなビッグマッチの方が良いのか?それともDDT両国大会のような芸能人とコラボした方が良いのか…。イヤ、いきなりビッグマッチは「プロレスファンだけど観戦は初めて」という場合は良いかもしれないし、芸能人とおちゃらけた試合ではプロレスの醍醐味が伝わらないと意味がないので入門編としては丁度良かったのかも。
さて、今大会は新シリーズの開幕戦である。最終戦も「平日後楽園」だが、都合により開幕戦になった。チケット発売が9月上旬であるがその段階ではカードはもちろん、どういうシリーズかも決まっていない。前年のカードから類推するとジュニアタッグの大会となりそうだったが、やはりジュニアタッグトーナメントが開催された。ヘビー級は両国から次のビッグマッチ大阪大会へ向けての流れをつくるシリーズだ。そういう意味では常連参戦者的には物足りないところもあるが、たまにはそれもいいか…。
《試合結果》
【第1試合】Super Jr. Tag Tournament 2013 1回戦 ●小松、KUSHIDAvs〇BUSHI,バリエンテ
ジュニアタッグトーナメント1回戦。この日は場外フェンスは取っ払って飛び放題だ。
若干イメチェンしたBUSHIとジュニアでは大柄なバリエンテの明るいメキシカンチームが若手の小松を狙ったが、ドロップキックや関節技の反撃許す。KUSHIDAも空中殺法を繰り出すが、小松狙いを変えずメキシカンコンビが勝ち進んだ。
【第2試合】同 1回戦 バレッタ、●ケンドリックvs〇ニック、マット・ジャクソン
CHAOS軍のケンドリック組がイイ者、BULLET CLUBのジャクソン兄弟が悪者の図式でBULLET CLUBがやりたい放題。バレッタもやっちゃいけない雪崩式場外ブレーンバスターを繰り出す等すごい攻防も悪の連携で決着。
【第3試合】同 1回戦 ●タイガ-、ライガーvs邪道、〇外道
ベテラン戦士同士の対戦。攻撃の度に「フーッ!」と声を発する邪道に攻撃を受ける度に大げさに痛がる邪道。ファンを乗せて邪外の空気感を作り、NOAHの王者組も掌に乗せられて外道クラッチに沈んだ。
【第4試合】同 1回戦 〇コズロフ、ロメロvs●タイチ、TAKA
両国でタッグ王座を取られたロメロが日本語交え、この試合に王座をかけろと主張するとTAKAが「ならばロシア国家を歌え」と返す。コズロフが観客を立たせて歌おうとすると「そんな訳ねーだろ」と攻撃開始。コズロフのロシアン帽を被ってTAKAがコザックキックを放ったり、タイチの金的攻撃を耐えて2試合連続の外道クラッチで勝利を収めるも、タイツの中からファウルカップを取り出す等、お笑いのような展開。けどロメロは日に日に達者になった日本語でアピールするので観客に優しい。
【第5試合】 田中翔vs〇鈴木みのる
これは無謀な一戦。田中将人かと思ったが若手だった。張り手以外なにもさせず超エグイ逆エビ葬。試合後昨日のドラフト会議を受けて「鈴木軍1位指名」で中邑勧誘。
【第6試合】 ●キャプテン、天山vs〇本間、中西
正規軍同士のタッグ戦。中西以外赤と黄の派手なコスチューム。G1で怪我した天山もいつも通りの動きを見せる。中西も野人ダンスで乗っている。ファンからエネルギーをもらったキャプテンも、本間のこけしに轟沈。こけしで決着は初めて見たかも…。
【第7試合】 〇永田、真壁、棚橋vs石井、●飯塚、矢野
飯塚はお約束の場外一周で観客をかき分け入場する。序盤から棚橋と石井が異様に意識し合って所構わずやり合うわ、矢野はお約束のコーナーポスト外しを敢行するわ、大荒れの展開。まさかまさかの反則裁定で幕も、アイアンフィンガーの飯塚をオープンフィンガーの桜庭が登場し永田助ける。矢野が「グレイシーとやってやる」と永田・桜庭に宣戦布告。棚橋と石井が試合後も果てなき殴り合う。何度も分けられても振り切って延々と再開しそのまま場外へ消える。
【第8試合】 〇飯伏、内藤vs●高橋、田中将斗
DDTとのダブル所属選手になった飯伏がG1王者内藤とフレッシュタッグ結成。G1王者といっても公式戦では飯伏の軍門に下った内藤は決して上から目線ではなく試合を成立させている。内藤の首を狙い竹刀も持ち出すCAHOS軍を華麗な空中殺法で追い込んでいく。最後得意のフェニックス弾を華麗に決め勝利した飯伏が先に引き上げると内藤が呼び止めリングへ戻すが、ヒソヒソ話で終わり観客は「ん?」。せっかくの新鮮なタッグチームなので勝利のポーズでもやればいいのに!。
【第9試合】 ●YOSHI-HASHI、中邑、オカダvsファレ、デヴィット、〇アンダーソン
IWGP王座戦に向けオカダとアンダーソンの前哨戦。このメンバーでは“負け役”のYOSHI-HASHIが捕まる。場内「ヨッシィ、ヨッシィ」とコールを送るが、今のYOSHI-HASHIが決められるとは思えない。それでも何度も返すと更に歓声を送られるが、オカダがYOSHI-HASHIに託してしまう。それが仇となって挑戦者のガンスタンで轟沈。試合後ベルトを奪ったアンダーソンが「ガイジンチャンピオン」宣言。
本日の観衆は「1,820人(満員)」と最近の新日後楽園としてはやや低調だが、(超満員)でもおかしくない入りだった。恐らく台風の影響で若干客足が鈍ったところもあるかと思われる。
また11月6日に後楽園で最終戦があることや、翌日IGFが同じ水道橋の東京ドームシティーホールで、2日後に全日本が両国で大会を開催することも影響があったのかも知れない。なので取り立てて心配がないが、問題は全日本だ。
ご承知の通り武藤派が離脱し所属選手も観客も“半減”したが、曙を獲得しての新生三冠王座戦をメインにし、あのファンクスまで試合をさせたが…両国なのに2,563人と“半減以下”の悲惨な状況。そういう意味では10.25には影響無しだったかも…。「スピニングトーホールドが鳴って場内大歓声」と報道されてたが…。
一方のIGFはボブサップの起用や小川組vsアーツ組をセミに3,098人札止めの観衆を集めたが、メインの藤田vs鈴木秀樹が1分58秒(もちろん藤田の勝利)とは…。もうちょっと試合しないとねぇ…。猪木劇場もあったようだがそれではねぇ…。
NOAHも何だかパッとしないし、業界の底上げをしないとまずいですね~。
以上
10月といえば両国大会がビッグマッチだ。“レインメーカー”オカダ・カズチカ効果で順風満帆な新日本であるが、この時期の両国は毎年苦戦している。オカダが活躍しだした昨年は9,000人(満員)だったが、何しろ2011年は6,500人、2010年は8,800人と苦戦。その前年2009年は蝶野正洋25周年記念大会で武藤、小橋とタッグを結成した効果で11,000人動員したが、その日の第1試合のバトルロイヤル優勝者が「岡田かずちか」だった。
さぁ、満を持した今年はどうだったかというと「9,000人(超満員札止め)」という発表。…昨年と同じ観衆で2段階上の入りだが、もしや花道でスペースを割いたのか?と思った。カードもオカダvs棚橋というドーム級の黄金カードで勝負をかけたのだが、TV放送を見ても花道は無いし、桝席の鉄枠が目立つのである。オカダといえどもまだまだ「金の雨」が降りきっていないということか…。
本来ならそこに参戦すべきであるが(そうしたら夫婦で行って「9,002人」となったのか…)、所用もあって見送った。
今回は昨年のプロレス飲み会に参戦したものの、全くプロレス素人女性の初参戦のために「平日後楽園」を選んだ。恐らくまたプロレス忘年会に参戦して頂くが、その前に一度は参戦…イヤ、観戦をしたいという意向である。最近の新日観戦経験者ならお分かりかと思うが、発売開始早々に手配しないと中々まとまったイイ席のチケットは入手できない。前回も試合直前に「行けそうなので私も行きます!」と言われたが、そんな甘い考えでは参戦できないのである…後楽園は。
結局合計8人のツアーとなったが、もう1人初参戦の陸上女子選手と、更にキャンセル参戦者の代役でお誘いした、きっと20年振り位の復活参戦のオールドファンも加わった。確実に“輪”を広げて開拓しています(笑)。残念ながらマードック派のオールドファンは台風の影響で九州から戻れず欠場となってしまった。…参戦前に出張をするのは厳禁ですぞ~!。
そんな新鮮な初参戦者には「普通の後楽園」はどう映るのだろうか?。G1や両国大会のようなビッグマッチの方が良いのか?それともDDT両国大会のような芸能人とコラボした方が良いのか…。イヤ、いきなりビッグマッチは「プロレスファンだけど観戦は初めて」という場合は良いかもしれないし、芸能人とおちゃらけた試合ではプロレスの醍醐味が伝わらないと意味がないので入門編としては丁度良かったのかも。
さて、今大会は新シリーズの開幕戦である。最終戦も「平日後楽園」だが、都合により開幕戦になった。チケット発売が9月上旬であるがその段階ではカードはもちろん、どういうシリーズかも決まっていない。前年のカードから類推するとジュニアタッグの大会となりそうだったが、やはりジュニアタッグトーナメントが開催された。ヘビー級は両国から次のビッグマッチ大阪大会へ向けての流れをつくるシリーズだ。そういう意味では常連参戦者的には物足りないところもあるが、たまにはそれもいいか…。
《試合結果》
【第1試合】Super Jr. Tag Tournament 2013 1回戦 ●小松、KUSHIDAvs〇BUSHI,バリエンテ
ジュニアタッグトーナメント1回戦。この日は場外フェンスは取っ払って飛び放題だ。
若干イメチェンしたBUSHIとジュニアでは大柄なバリエンテの明るいメキシカンチームが若手の小松を狙ったが、ドロップキックや関節技の反撃許す。KUSHIDAも空中殺法を繰り出すが、小松狙いを変えずメキシカンコンビが勝ち進んだ。
【第2試合】同 1回戦 バレッタ、●ケンドリックvs〇ニック、マット・ジャクソン
CHAOS軍のケンドリック組がイイ者、BULLET CLUBのジャクソン兄弟が悪者の図式でBULLET CLUBがやりたい放題。バレッタもやっちゃいけない雪崩式場外ブレーンバスターを繰り出す等すごい攻防も悪の連携で決着。
【第3試合】同 1回戦 ●タイガ-、ライガーvs邪道、〇外道
ベテラン戦士同士の対戦。攻撃の度に「フーッ!」と声を発する邪道に攻撃を受ける度に大げさに痛がる邪道。ファンを乗せて邪外の空気感を作り、NOAHの王者組も掌に乗せられて外道クラッチに沈んだ。
【第4試合】同 1回戦 〇コズロフ、ロメロvs●タイチ、TAKA
両国でタッグ王座を取られたロメロが日本語交え、この試合に王座をかけろと主張するとTAKAが「ならばロシア国家を歌え」と返す。コズロフが観客を立たせて歌おうとすると「そんな訳ねーだろ」と攻撃開始。コズロフのロシアン帽を被ってTAKAがコザックキックを放ったり、タイチの金的攻撃を耐えて2試合連続の外道クラッチで勝利を収めるも、タイツの中からファウルカップを取り出す等、お笑いのような展開。けどロメロは日に日に達者になった日本語でアピールするので観客に優しい。
【第5試合】 田中翔vs〇鈴木みのる
これは無謀な一戦。田中将人かと思ったが若手だった。張り手以外なにもさせず超エグイ逆エビ葬。試合後昨日のドラフト会議を受けて「鈴木軍1位指名」で中邑勧誘。
【第6試合】 ●キャプテン、天山vs〇本間、中西
正規軍同士のタッグ戦。中西以外赤と黄の派手なコスチューム。G1で怪我した天山もいつも通りの動きを見せる。中西も野人ダンスで乗っている。ファンからエネルギーをもらったキャプテンも、本間のこけしに轟沈。こけしで決着は初めて見たかも…。
【第7試合】 〇永田、真壁、棚橋vs石井、●飯塚、矢野
飯塚はお約束の場外一周で観客をかき分け入場する。序盤から棚橋と石井が異様に意識し合って所構わずやり合うわ、矢野はお約束のコーナーポスト外しを敢行するわ、大荒れの展開。まさかまさかの反則裁定で幕も、アイアンフィンガーの飯塚をオープンフィンガーの桜庭が登場し永田助ける。矢野が「グレイシーとやってやる」と永田・桜庭に宣戦布告。棚橋と石井が試合後も果てなき殴り合う。何度も分けられても振り切って延々と再開しそのまま場外へ消える。
【第8試合】 〇飯伏、内藤vs●高橋、田中将斗
DDTとのダブル所属選手になった飯伏がG1王者内藤とフレッシュタッグ結成。G1王者といっても公式戦では飯伏の軍門に下った内藤は決して上から目線ではなく試合を成立させている。内藤の首を狙い竹刀も持ち出すCAHOS軍を華麗な空中殺法で追い込んでいく。最後得意のフェニックス弾を華麗に決め勝利した飯伏が先に引き上げると内藤が呼び止めリングへ戻すが、ヒソヒソ話で終わり観客は「ん?」。せっかくの新鮮なタッグチームなので勝利のポーズでもやればいいのに!。
【第9試合】 ●YOSHI-HASHI、中邑、オカダvsファレ、デヴィット、〇アンダーソン
IWGP王座戦に向けオカダとアンダーソンの前哨戦。このメンバーでは“負け役”のYOSHI-HASHIが捕まる。場内「ヨッシィ、ヨッシィ」とコールを送るが、今のYOSHI-HASHIが決められるとは思えない。それでも何度も返すと更に歓声を送られるが、オカダがYOSHI-HASHIに託してしまう。それが仇となって挑戦者のガンスタンで轟沈。試合後ベルトを奪ったアンダーソンが「ガイジンチャンピオン」宣言。
本日の観衆は「1,820人(満員)」と最近の新日後楽園としてはやや低調だが、(超満員)でもおかしくない入りだった。恐らく台風の影響で若干客足が鈍ったところもあるかと思われる。
また11月6日に後楽園で最終戦があることや、翌日IGFが同じ水道橋の東京ドームシティーホールで、2日後に全日本が両国で大会を開催することも影響があったのかも知れない。なので取り立てて心配がないが、問題は全日本だ。
ご承知の通り武藤派が離脱し所属選手も観客も“半減”したが、曙を獲得しての新生三冠王座戦をメインにし、あのファンクスまで試合をさせたが…両国なのに2,563人と“半減以下”の悲惨な状況。そういう意味では10.25には影響無しだったかも…。「スピニングトーホールドが鳴って場内大歓声」と報道されてたが…。
一方のIGFはボブサップの起用や小川組vsアーツ組をセミに3,098人札止めの観衆を集めたが、メインの藤田vs鈴木秀樹が1分58秒(もちろん藤田の勝利)とは…。もうちょっと試合しないとねぇ…。猪木劇場もあったようだがそれではねぇ…。
NOAHも何だかパッとしないし、業界の底上げをしないとまずいですね~。
以上