17.1.4 東京ドーム大会
今年もイッテンヨン東京ドーム大会から始動した。コアなファンは「イッテンサン」の有明でのプロレス祭りから「イッテンゴ」後楽園大会までの三点セットを楽しむようであるが、お正月や仕事始めなどでそうもいかないのが現実。首都圏のみならず関西や中京地区の知り合いで三点セット参戦している強者もたくさんいた。正にプロレス三昧のお正月である。時間的にも金銭的にも羨ましくもあり、イヤ、新年早々そんな贅沢をしたら罰が当たるのでは…という感覚もある(笑)。
今回のチケットも毎年のことながらどうやって入手するか悩んだ。理想はアリーナ南側の前が通路の列。写真を撮るのにはそこがベスト。ただどうやったらゲットできるのだろうか…。発売日にショップをかけづり回っても、YTR選手に頼んでも、だいたい東だったり西だったり。南側が取れた時は通路から2列目をゲットできたこともあったが前席の人の座高の高さに撃沈した…。結局オリジナルハンドタオルがもらえるサークルKサンクスで一か八かの勝負に出た。前年は販売開始時間直後に買いに行ったところ、西側のかなり端だったので少し出遅れ気味に行ったところ、やはり西側であったが結構リングに近い位置でしかも通路側。…そういうからくりなのか?!
今年は15時半開場、17時試合開始だが、第0試合が16時10分からだ。不覚にも昨年は入場ゲートの長蛇の列に飲み込まれ、第0試合に間に合わなかったのだ。同じ失敗はできない。また「新日本プロレス好き(現在絆に名称変更)」のグループが集合写真を撮るというお誘いもある。それが14時半。あんまり早く着いても試合後まで体力が持つか…えっ、そんな全力で応援するのかって?そうではなく長時間パイプ椅子に座り続けなければいけないという体力だ(笑)。
何はともあれ14時過ぎ頃に着いてしまった。まずはパンフレットをゲットして、集合写真に参戦したのだが、見渡すと黒一色。コートやジャンバーのことではなく、ファンが身に着けているグッズが、である。時々白と赤のライオンマークも見かけるがCAHOSやレインメーカー、棚橋グッズをまとうファンはコスプレファンの中でせいぜい1、2割程度か?それ以外は「黒」だ。BULLETグッズの黒も健闘しているが、やはりLIJグッズが圧倒的だ。中には白バージョンもいる。帽子も夏用なのに凄い数だ。さすがMVP。
それにしても開場前からこの盛り上がり。集合写真に参加してからいったんドームを出てコンビニに買い出し。まだ15時前。やることもないのでゲートの列に並んだが、早くもそれなりに長蛇の列。さすがに今回は余裕で会場入りできた。
昨今のプ女子ブーム、選手のTV出演増、タイガーマスクW放送開始、そしてこれからAKBグループを起用した「豆腐プロレス」…様々な手を打って盛り上げようと企業努力をしてきた。選手もSNSを駆使してファンサービスをしている。また、海外のファンも取り込む仕掛けも増えてきた。
そんな効果か、2階席の上部まで観客が入っている。これは少なくとも3万人は超えただろう、そう思ったが、昨年の25,204人に対し今年は26,192人、僅か1,000人増に留まった。両国で1,000人、ではなく広いドームでだ。正直ショックである。
確かに中邑やAJらの離脱の影響は少なくはなかっただろう。が、それを上回るLIJの活躍。またオカダやオメガも奮闘した。い…じゃなくてタイガーマスクWも現実に登場した。唯一マイナスは棚橋の低迷か…。
恐らく来年もドーム大会が開催されるだろうが、では何をすれば30,000人を超えられるのか?しばらくLIJ人気は続くだろう。けど今年の結果を見るとそれでは弱い。オカダの負担は益々増えそうであるが、そんな最近結婚報道が出た。プ女子が離れないといいのだが…。
オメガはいい選手だ。一年前はジュニア王座を奪われたがすっかりエースガイジンになったし新日愛も感じる。実力もオカダをして「歴代の新日のガイジンでナンバー1」だという。日本語ができるのも大きなポイントだ。ただ残念ながらAJの域には達していないような気がする。
メディア戦略でいうと、真壁や本間、棚橋に第三世代にライガー達が精力的にバラエティー番組やドラマに出演してきた。真壁は自分がプロレスを広めてきたと自負している。それは否定できない。否定はできないが、ではそれで何人が新たにドームに足を運んだか?が重要ではないか。「あっ、この人プロレスラーなんだ!」、「このガサガサ声のプロレスの人おもしろい!」、「このプロレスラー、茶髪でカッコいい~!」…と食いついたところで「なら今度試合見に行こうか!」となるのか??
それはないな…。プロレスやレスラーの認知度は上がったとしてもそれまでなのかもしれない。
世の中にはプロレスをよく知っていても、プロレス好きでも行かない人、行かれない人、行くきっかけがない人、行く相手がいない人…もたくさんいる。にわかファンを増やす努力も当然必要だが、本来来るべきファンをいかに取り込むか、いかに呼び戻せるか、先にそっちをやるべきでしょう。昔は単純比較はできないものの、今の倍以上入ったのだから…。
【第0試合】ニュージャパンランボー 優勝エルガン
まず巨大スクリーンに映し出されたのは負傷欠場中だったエルガンだ。てっきり復帰宣言でもしに来たのかと思ってしまったが、バトルロイヤル参戦だった。その後人気者チーズバーガー、サプライズで小林邦明が登場。元祖虎ハンターはライガーやタイガーのマスク剥ぎで喝采を浴びる。バックスピンキックやフィッシャーマンスープレックスも繰り出す。その後第三世代や正規軍メンバーが登場。すっかり常連のヒロ斉藤の登場に館内沸く。更に沸いたのは何とスコット・ノートンの登場だ。復帰が噂されてはいたが、まさかのドーム参戦。天山、小島、ヒロ斉藤とのT2000連携には涙モノだ。最後はスターターのエルガンが善戦したチーズバーガーを葬った。
【第1試合】〇タイガーマスクWvsタイガーザダーク
10月両国大会に続いて登場した、い…イヤ、タイガーマスクW。ダークは当初ドーム大会の対戦カードに名前のなかったYTR説もあったが黒人某ジュニア戦士のようだ。タイガー殺法全開で第1試合飾る。
【第2試合】IWGPジュニアタッグ ニック、●マットvsバレッタ、〇ロメロ
いつもなら4Way戦だが海外向け放送で英語解説担当のロメロに免じて2対2でのタイトル戦。これ以上のチームはないと思える抜群の連携のヤングバックスを何度も同士打にさせて優位に試合を運んだロッポンギヴァイスが丸め込みでベルト奪取。
【第3試合】NEVER6人タッグ ガントレットマッチ
①ペイジ、〇高橋、ファレvs●邪道、オスプレイ、YOSHI-HASHI
高橋はセクシー美女軍団を引き連れ入場。CAHOSは元々石井だったが矢野に引っ張られたので邪道が代役を努めた。同じユニットとはいえ急造チーム故、BULLETの連携に沈む。
②BUSHI、EVIL、〇SANADAvsペイジ、●高橋、ファレ
初戦突破したBULLET軍に鉄の連携を誇るLIJ軍が襲いかかる。軍団の勢いの差が出てやりたい放題のL.I.Jが椅子攻撃からのSukll Endで勝ち上がる。
③BUSHI、〇EVIL、SANADAvsフィンレー、リコシェ、●小島
ようやく王者組が登場。王者組といってもこれまたまさしく急造チーム。L.I.Jの連携の前に勢い止められず、大将格の小島が毒霧からのEVILに撃沈。新王者誕生。
まさかこの旬なトリオが一日天下に終わるとは…。
【第4試合】ジュース・ロビンソンvs〇Cody
元スターダストとしてWWEで活躍したCodyは、あのダスティ・ローデスの息子。ジュースは元ダスティー・ローデスの弟子。新日マットで急成長のジュースが互角のファイトを見せるがクロスローズでスーパースターの貫禄勝ち。
【第5試合】ROH世界戦 オライリーvs〇アダム・コール
王者も挑戦者も100kg未満の世界戦。柴田との抗争で株を上げた王者に対し、「アダム・コール・ベイベー」コールで人気の挑戦者。関節地獄を耐えきってラストショットを決めたアダムが王座奪取。けど、この一戦をドームでやる必要はあったのか…。ROHとの大人の事情とはいえ、休憩のない大会だったので格好の休憩タイムか?
【年間スケジュール発表】抜粋
2月5日北海きたえーる:雪の札幌決戦復活!
3月6日大田区体育館:旗揚げ45周年記念日!
6月11日大阪城ホール:3年連続開催!
7月1~2日ロサンゼルス:G1 SPECIAL!
8月11~13日両国国技館:G1 CLIMAX 27!
あれっ?両国国技館、今年も使えるの~?
【第6試合】IWGPタッグ 3Way戦 ●ロア、トンガvs本間、真壁vs石井、〇矢野
当初トンガ組にタッグリーグ覇者の真壁組が挑戦するタイトル戦だったが、カードに名前がなかったYTRが年末の後楽園大会でベルト強奪の暴挙に出ての3Way戦に。真っ向勝負の真壁組とトンガ組を尻目に、計算されたクレバーなおふざけ殺法を仕掛けるYTR。絶妙なタイミングで634(2人同時に後ろからの急所攻撃)から石井のダブルラリアットを呼び込み丸め込んだ。これで堂々とベルトを持ちかえることができる。
それにしてもYTRが他チームにタッチをして試合の権利が移ったが、ルールはどうなっているのか謎だ。
【第7試合】IWGPジュニア戦 KUSHIDAvs〇髙橋ヒロム
時限爆弾として凱旋したヒロムは赤髪ですっかり悪ぶっているが、元々好青年だった影がまだ見え隠れしてる。ファイトスタイルは豪快で体ごとぶつかっていく。KUSHIDAは徹底して腕殺しで厳しく攻めるがTIME BOMで轟沈。ヒロムは有言実行したが果たしてメインを張れるまで上り詰められるか?
【第8試合】NEVER無差別級 柴田vs〇後藤
NEVER戦を11度戦い、海外でもシングル王座戦をこなし、英国RPWブリティッシュヘビー級王座との2冠王と大活躍の柴田も、木谷オーナーの目には後藤と同じらしい。後藤はCHAOS入りした一方でNJC、G1とも準優勝ではあるが柴田に比べるとイマイチ。それにしてもIWGPを目指すべき男がNEVERに挑戦する意義があるのだろうか?しかも負けたらIWGPがさらに遠のいてしまう。
そんな同級生対決も、負けられない度合の強い後藤が柴田の激しい攻撃を耐え切り裏GTRからのGTRで勝利ゲット!けど、今後どうするのか?
【第9試合】IWGPインターコンチ 〇内藤vs棚橋
2016年MVP受賞してすっかり大人気の王者に対し、2016年は怪我で欠場もありエースらしからぬ低迷した棚橋は、「ファン投票」説もあったが行われず、とうとうドームのメインの座から陥落。長年慣れ親しんだテーマ曲を変えてまで復活をかけ臨んだ。そのテーマ曲が「GO ACE」でエース復権を目指し負けられない。試合は両者膝狙いの消耗戦も終盤で勝負に出た棚橋のハイフライ連弾を阻止してデスティーノで内藤勝利。試合後大の字の棚橋に深々と一礼した。
会場で一番のグッズ着用率のLIJのリーダーの勝利。ここは「デ、ハッ、ポン!」の大合唱をして欲しかった!
一方傷心の棚橋は翌日まさかのNEVER6人タッグ王者に戴冠。こちらもどうする?
【第10試合】IWGPヘビー級 〇オカダvsオメガ
G1王者として権利書を守ってたどり着いたドームのメイン。AJの存在感には及ばないがBULLET軍のリーダーとして頑張っているのは評価に値する。
時計は21時10分前位。遠方のファンがチラホラ帰宅する。無念だろう。
試合はこれぞ東京ドームのメイン、実に46分45秒の大激闘だ。ニー攻撃を駆使して王者の動きを封じようとするオメガだが、片翼の天使は最後まで不発。場外戦で持ち出したテーブルに逆にリング上から投げられてしまい、テーブルは真っ二つ。一方のオカダは未知の試合時間だが、後半でも高角度ドロップキックを放ち、レインメーカーも打ち込んだ。最後も片翼の天使を回避し回転式ツームストンからレインメーカーで大激闘に幕。
試合後のマイクでオメガに対し「新日本の歴史上、一番強い外国人レスラー」と絶賛したが、この試合内容は間違いなく新日本のドーム史上、最高レベルの激闘だった。もうベストバウト間違いなし。
この大会は今まで以上に海外を意識した大会となった。果たしてどれだけの海外ファンが観戦したかは分からないが、この大激闘を見たら新日ストロングスタイルプロレスの虜になってしまうはずだ。
ただ、全試合終了時間が21時40分頃。こちらも史上最長・最遅時間だろう。確かにメインも歴史に残る内容だったが45分を超える試合は、試合時間よりマイク合戦が長いスタイルに熱狂するファンにはどう映ったのだろうか?
また、噂された鈴木軍来襲は翌日に見送られた。少々拍子抜けな感じもするが、平和に終わるのも最近の傾向なのか。イヤ、そのための「イッテンゴ」なのだろう。
この先はオカダ、内藤の王座戦を軸に、本隊、CHAOS、BULLET、LIJそして鈴木軍の軍団抗争となる。正直軍団が多すぎる気がするが、来年のイッテンヨンに向け、勢力争いが激化することだろう。
来年は3万人の大台なるか?
それに向けどういう流れを作っていくのか注目しよう。
以上
今回のチケットも毎年のことながらどうやって入手するか悩んだ。理想はアリーナ南側の前が通路の列。写真を撮るのにはそこがベスト。ただどうやったらゲットできるのだろうか…。発売日にショップをかけづり回っても、YTR選手に頼んでも、だいたい東だったり西だったり。南側が取れた時は通路から2列目をゲットできたこともあったが前席の人の座高の高さに撃沈した…。結局オリジナルハンドタオルがもらえるサークルKサンクスで一か八かの勝負に出た。前年は販売開始時間直後に買いに行ったところ、西側のかなり端だったので少し出遅れ気味に行ったところ、やはり西側であったが結構リングに近い位置でしかも通路側。…そういうからくりなのか?!
今年は15時半開場、17時試合開始だが、第0試合が16時10分からだ。不覚にも昨年は入場ゲートの長蛇の列に飲み込まれ、第0試合に間に合わなかったのだ。同じ失敗はできない。また「新日本プロレス好き(現在絆に名称変更)」のグループが集合写真を撮るというお誘いもある。それが14時半。あんまり早く着いても試合後まで体力が持つか…えっ、そんな全力で応援するのかって?そうではなく長時間パイプ椅子に座り続けなければいけないという体力だ(笑)。
何はともあれ14時過ぎ頃に着いてしまった。まずはパンフレットをゲットして、集合写真に参戦したのだが、見渡すと黒一色。コートやジャンバーのことではなく、ファンが身に着けているグッズが、である。時々白と赤のライオンマークも見かけるがCAHOSやレインメーカー、棚橋グッズをまとうファンはコスプレファンの中でせいぜい1、2割程度か?それ以外は「黒」だ。BULLETグッズの黒も健闘しているが、やはりLIJグッズが圧倒的だ。中には白バージョンもいる。帽子も夏用なのに凄い数だ。さすがMVP。
それにしても開場前からこの盛り上がり。集合写真に参加してからいったんドームを出てコンビニに買い出し。まだ15時前。やることもないのでゲートの列に並んだが、早くもそれなりに長蛇の列。さすがに今回は余裕で会場入りできた。
昨今のプ女子ブーム、選手のTV出演増、タイガーマスクW放送開始、そしてこれからAKBグループを起用した「豆腐プロレス」…様々な手を打って盛り上げようと企業努力をしてきた。選手もSNSを駆使してファンサービスをしている。また、海外のファンも取り込む仕掛けも増えてきた。
そんな効果か、2階席の上部まで観客が入っている。これは少なくとも3万人は超えただろう、そう思ったが、昨年の25,204人に対し今年は26,192人、僅か1,000人増に留まった。両国で1,000人、ではなく広いドームでだ。正直ショックである。
確かに中邑やAJらの離脱の影響は少なくはなかっただろう。が、それを上回るLIJの活躍。またオカダやオメガも奮闘した。い…じゃなくてタイガーマスクWも現実に登場した。唯一マイナスは棚橋の低迷か…。
恐らく来年もドーム大会が開催されるだろうが、では何をすれば30,000人を超えられるのか?しばらくLIJ人気は続くだろう。けど今年の結果を見るとそれでは弱い。オカダの負担は益々増えそうであるが、そんな最近結婚報道が出た。プ女子が離れないといいのだが…。
オメガはいい選手だ。一年前はジュニア王座を奪われたがすっかりエースガイジンになったし新日愛も感じる。実力もオカダをして「歴代の新日のガイジンでナンバー1」だという。日本語ができるのも大きなポイントだ。ただ残念ながらAJの域には達していないような気がする。
メディア戦略でいうと、真壁や本間、棚橋に第三世代にライガー達が精力的にバラエティー番組やドラマに出演してきた。真壁は自分がプロレスを広めてきたと自負している。それは否定できない。否定はできないが、ではそれで何人が新たにドームに足を運んだか?が重要ではないか。「あっ、この人プロレスラーなんだ!」、「このガサガサ声のプロレスの人おもしろい!」、「このプロレスラー、茶髪でカッコいい~!」…と食いついたところで「なら今度試合見に行こうか!」となるのか??
それはないな…。プロレスやレスラーの認知度は上がったとしてもそれまでなのかもしれない。
世の中にはプロレスをよく知っていても、プロレス好きでも行かない人、行かれない人、行くきっかけがない人、行く相手がいない人…もたくさんいる。にわかファンを増やす努力も当然必要だが、本来来るべきファンをいかに取り込むか、いかに呼び戻せるか、先にそっちをやるべきでしょう。昔は単純比較はできないものの、今の倍以上入ったのだから…。
【第0試合】ニュージャパンランボー 優勝エルガン
まず巨大スクリーンに映し出されたのは負傷欠場中だったエルガンだ。てっきり復帰宣言でもしに来たのかと思ってしまったが、バトルロイヤル参戦だった。その後人気者チーズバーガー、サプライズで小林邦明が登場。元祖虎ハンターはライガーやタイガーのマスク剥ぎで喝采を浴びる。バックスピンキックやフィッシャーマンスープレックスも繰り出す。その後第三世代や正規軍メンバーが登場。すっかり常連のヒロ斉藤の登場に館内沸く。更に沸いたのは何とスコット・ノートンの登場だ。復帰が噂されてはいたが、まさかのドーム参戦。天山、小島、ヒロ斉藤とのT2000連携には涙モノだ。最後はスターターのエルガンが善戦したチーズバーガーを葬った。
【第1試合】〇タイガーマスクWvsタイガーザダーク
10月両国大会に続いて登場した、い…イヤ、タイガーマスクW。ダークは当初ドーム大会の対戦カードに名前のなかったYTR説もあったが黒人某ジュニア戦士のようだ。タイガー殺法全開で第1試合飾る。
【第2試合】IWGPジュニアタッグ ニック、●マットvsバレッタ、〇ロメロ
いつもなら4Way戦だが海外向け放送で英語解説担当のロメロに免じて2対2でのタイトル戦。これ以上のチームはないと思える抜群の連携のヤングバックスを何度も同士打にさせて優位に試合を運んだロッポンギヴァイスが丸め込みでベルト奪取。
【第3試合】NEVER6人タッグ ガントレットマッチ
①ペイジ、〇高橋、ファレvs●邪道、オスプレイ、YOSHI-HASHI
高橋はセクシー美女軍団を引き連れ入場。CAHOSは元々石井だったが矢野に引っ張られたので邪道が代役を努めた。同じユニットとはいえ急造チーム故、BULLETの連携に沈む。
②BUSHI、EVIL、〇SANADAvsペイジ、●高橋、ファレ
初戦突破したBULLET軍に鉄の連携を誇るLIJ軍が襲いかかる。軍団の勢いの差が出てやりたい放題のL.I.Jが椅子攻撃からのSukll Endで勝ち上がる。
③BUSHI、〇EVIL、SANADAvsフィンレー、リコシェ、●小島
ようやく王者組が登場。王者組といってもこれまたまさしく急造チーム。L.I.Jの連携の前に勢い止められず、大将格の小島が毒霧からのEVILに撃沈。新王者誕生。
まさかこの旬なトリオが一日天下に終わるとは…。
【第4試合】ジュース・ロビンソンvs〇Cody
元スターダストとしてWWEで活躍したCodyは、あのダスティ・ローデスの息子。ジュースは元ダスティー・ローデスの弟子。新日マットで急成長のジュースが互角のファイトを見せるがクロスローズでスーパースターの貫禄勝ち。
【第5試合】ROH世界戦 オライリーvs〇アダム・コール
王者も挑戦者も100kg未満の世界戦。柴田との抗争で株を上げた王者に対し、「アダム・コール・ベイベー」コールで人気の挑戦者。関節地獄を耐えきってラストショットを決めたアダムが王座奪取。けど、この一戦をドームでやる必要はあったのか…。ROHとの大人の事情とはいえ、休憩のない大会だったので格好の休憩タイムか?
【年間スケジュール発表】抜粋
2月5日北海きたえーる:雪の札幌決戦復活!
3月6日大田区体育館:旗揚げ45周年記念日!
6月11日大阪城ホール:3年連続開催!
7月1~2日ロサンゼルス:G1 SPECIAL!
8月11~13日両国国技館:G1 CLIMAX 27!
あれっ?両国国技館、今年も使えるの~?
【第6試合】IWGPタッグ 3Way戦 ●ロア、トンガvs本間、真壁vs石井、〇矢野
当初トンガ組にタッグリーグ覇者の真壁組が挑戦するタイトル戦だったが、カードに名前がなかったYTRが年末の後楽園大会でベルト強奪の暴挙に出ての3Way戦に。真っ向勝負の真壁組とトンガ組を尻目に、計算されたクレバーなおふざけ殺法を仕掛けるYTR。絶妙なタイミングで634(2人同時に後ろからの急所攻撃)から石井のダブルラリアットを呼び込み丸め込んだ。これで堂々とベルトを持ちかえることができる。
それにしてもYTRが他チームにタッチをして試合の権利が移ったが、ルールはどうなっているのか謎だ。
【第7試合】IWGPジュニア戦 KUSHIDAvs〇髙橋ヒロム
時限爆弾として凱旋したヒロムは赤髪ですっかり悪ぶっているが、元々好青年だった影がまだ見え隠れしてる。ファイトスタイルは豪快で体ごとぶつかっていく。KUSHIDAは徹底して腕殺しで厳しく攻めるがTIME BOMで轟沈。ヒロムは有言実行したが果たしてメインを張れるまで上り詰められるか?
【第8試合】NEVER無差別級 柴田vs〇後藤
NEVER戦を11度戦い、海外でもシングル王座戦をこなし、英国RPWブリティッシュヘビー級王座との2冠王と大活躍の柴田も、木谷オーナーの目には後藤と同じらしい。後藤はCHAOS入りした一方でNJC、G1とも準優勝ではあるが柴田に比べるとイマイチ。それにしてもIWGPを目指すべき男がNEVERに挑戦する意義があるのだろうか?しかも負けたらIWGPがさらに遠のいてしまう。
そんな同級生対決も、負けられない度合の強い後藤が柴田の激しい攻撃を耐え切り裏GTRからのGTRで勝利ゲット!けど、今後どうするのか?
【第9試合】IWGPインターコンチ 〇内藤vs棚橋
2016年MVP受賞してすっかり大人気の王者に対し、2016年は怪我で欠場もありエースらしからぬ低迷した棚橋は、「ファン投票」説もあったが行われず、とうとうドームのメインの座から陥落。長年慣れ親しんだテーマ曲を変えてまで復活をかけ臨んだ。そのテーマ曲が「GO ACE」でエース復権を目指し負けられない。試合は両者膝狙いの消耗戦も終盤で勝負に出た棚橋のハイフライ連弾を阻止してデスティーノで内藤勝利。試合後大の字の棚橋に深々と一礼した。
会場で一番のグッズ着用率のLIJのリーダーの勝利。ここは「デ、ハッ、ポン!」の大合唱をして欲しかった!
一方傷心の棚橋は翌日まさかのNEVER6人タッグ王者に戴冠。こちらもどうする?
【第10試合】IWGPヘビー級 〇オカダvsオメガ
G1王者として権利書を守ってたどり着いたドームのメイン。AJの存在感には及ばないがBULLET軍のリーダーとして頑張っているのは評価に値する。
時計は21時10分前位。遠方のファンがチラホラ帰宅する。無念だろう。
試合はこれぞ東京ドームのメイン、実に46分45秒の大激闘だ。ニー攻撃を駆使して王者の動きを封じようとするオメガだが、片翼の天使は最後まで不発。場外戦で持ち出したテーブルに逆にリング上から投げられてしまい、テーブルは真っ二つ。一方のオカダは未知の試合時間だが、後半でも高角度ドロップキックを放ち、レインメーカーも打ち込んだ。最後も片翼の天使を回避し回転式ツームストンからレインメーカーで大激闘に幕。
試合後のマイクでオメガに対し「新日本の歴史上、一番強い外国人レスラー」と絶賛したが、この試合内容は間違いなく新日本のドーム史上、最高レベルの激闘だった。もうベストバウト間違いなし。
この大会は今まで以上に海外を意識した大会となった。果たしてどれだけの海外ファンが観戦したかは分からないが、この大激闘を見たら新日ストロングスタイルプロレスの虜になってしまうはずだ。
ただ、全試合終了時間が21時40分頃。こちらも史上最長・最遅時間だろう。確かにメインも歴史に残る内容だったが45分を超える試合は、試合時間よりマイク合戦が長いスタイルに熱狂するファンにはどう映ったのだろうか?
また、噂された鈴木軍来襲は翌日に見送られた。少々拍子抜けな感じもするが、平和に終わるのも最近の傾向なのか。イヤ、そのための「イッテンゴ」なのだろう。
この先はオカダ、内藤の王座戦を軸に、本隊、CHAOS、BULLET、LIJそして鈴木軍の軍団抗争となる。正直軍団が多すぎる気がするが、来年のイッテンヨンに向け、勢力争いが激化することだろう。
来年は3万人の大台なるか?
それに向けどういう流れを作っていくのか注目しよう。
以上