14.7.4 後楽園ホール観戦記

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KIZUNA ROAD 2014 後楽園ホール


前回の後楽園大会観戦ツアーでは、我がプロレス仲間の会長が葬儀参列のため急に欠場になった。そのままいきなりG1では心と体がついて行かない…何ていうことはないが、「G1前に肩慣らししておかないと」ということで7.4後楽園大会に急遽参戦することになった。世の中サッカーW杯一色であるが、プロレス界はスーパージュニアとG1の狭間の通常シリーズ…イヤ、G1に向けての大事なシリーズである。
7.4の直前の6.29は石井vs高橋のNEVERのタイトル戦がメインだったが、最近の平日後楽園はジュニア中心のような気がする。今回はヘビー戦士も一通り登場するも、メインはIWGPジュニアのタイトル戦になった。チケット購入時はカード未発表のため、恐らくヘビー級の6人タッグ戦かと思いきや…ちょっとお得な大会になった。

《試合前》
いつもごった返している入口周辺が、この日は殺風景だ。パンフレットは販売しているが、グッズ売り場とチケット売り場がないのだ。どうやらホールの逆サイドでやっていたらしい。おかげで本サイト恒例の「試合開始前の鈴木みのるの営業姿」を撮影できなかった。ただ、この配慮は休憩時の「トイレに行く人」「グッズやチケットを買う人」「売店に並ぶ人」がごった返す状態が緩和されると思うと納得できるが…どこか寂しい。

【第1試合】マスカラ・ドラダ、〇タイガー、ライガーvsフエゴ、田中、BUSHI
馴染みがないがどう見ても陽気なメキシカンのフエゴが頭を叩きながら踊りまくる。BUSHIも踊る。拒否していた田中にも強要してようやく踊らされると、しまいにはレフェリーまで巻き込まれ…伝統の?新日第一試合らしからぬ幕開け。
6人とも持ち味出しヤングライオン田中も活躍するが最後は分断されてチキンウイングに沈んだ。試合後タイガー、ライガーがNOAHのタッグリーグ制覇を公約した。

【第2試合】田口、●キャプテン、本間、真壁vs中西、〇永田、小島、天山
正規軍同士のタッグ戦。第三世代はアマレス流の組手を披露する。NWAシングル王者を奪われた小島だが天山とのタッグベルトを、翌日丸藤とのタイトル戦できっと奪われるであろう?最後のGHC姿の永田と無冠の野人ご揃い踏み。
混戦の中キャプテンが永田に果敢に攻め込んだが白目式腕折り敢行。が、白目になる前にカットに合ってしまい場内不満爆発。善戦のキャプテンをバックドロップホールドでGHC王者が貫録の勝利(あれっ?田口は正式タッチで出てたっけ?!)。

【第3試合】●YOSHI-HASHI、桜庭、矢野vsTAKA、飯塚、〇鈴木みのる
打倒鈴木みのるで矢野とタッグを組む桜庭がYOSHI-HASIがいることでCHAOS軍入りした様相。序盤矢野の攻撃で飯塚がロープに頭から突っ込んだ。矢野が桜庭に「何かやれ!」と指示を出すも何もやらず。矢野は執拗にYTRアピールをトライするが都度邪魔をされる。が、3度目にようやく成功させ観客も大満足。うん、さすがプロだな(笑)。
終盤YOSHIとみのるの一騎打ち。「あ~ぁ、終わった」という空気が流れる中、後楽園では人気のYOSHIがみのるを追い込む。スリーパーをかけられ「あ~ぁ、今度こそ終わった」と思いきや何と逆スリーパーを返すが結局はゴッチ式パイルでジエンド。

【第4試合】●デスペラードvsシェリー
最近の言動が怪しいデスペラードはこの日も観客席からギターを下げて入場するが、観客の反応は未だにイマイチ。シェリーはスーパージュニア準優勝にKUSHIDAのパートナーですっかり“いいモン”になっている。大技を繰り出しシェリーを追い込むが、シェリーコールに後押しされたシェリーが返し技で押さえ込んだ。試合後TAKAが乱入し、デスペラードに加担した。…そういう展開か!。

《休憩》
入り口付近は前述の通りいつもよりごった返していないが相変わらずトイレ渋滞は激しい。ところがこの日は女子トイレも大渋滞だ。恐るべし新日パワー。“カープ女子”ならぬ“新日女子”というところだろうか。何だか女子プロレス団体みたいだが…(苦笑)。

【第5試合】コズロフ、ロメロ、石井、〇オカダ、中邑vs●トンガ、高橋、ギャローズ、アンダーソン、ファレ
タイトルを失ったCHAOS軍とタイトルを独占しているBULLET軍が登場。ジュニア外人2人と石井のちびっ子トリオがいてオカダと中邑が巨人に見えるがBULLET軍は更にデカい。
ちびっ子ロメロが狙われるが何とか脱出しコズロフもコザック殺法を繰り出すなど奮闘する。最後はオカダのレインメーカーが炸裂し勢いのないCHAOS軍が大勝利。外道のマイクで締めた。

【第6試合】〇内藤、棚橋vs柴田、●後藤
G1で上位進出が期待できる4人のタッグ戦。同級生コンビも結果が出ないが普通の試合では星を落とせない。しかし相手はエースと前年覇者。本番前でもあるので誰が負け役になるのか…。
内藤が攻め込まれるがロープの反動でジャンピングエルボーアタックで反撃するが、同級生コンビのチームワークが勝り内藤が捕まる。ところが後藤のラリアットも柴田のフロントキックも内藤が誤爆を誘いグロリアからスターダストプレスで後藤を撃沈。最近パッとしなかった内藤がこの4人で輝いた。

【第7試合】IWGPジュニア戦 飯伏vs〇KUSHIDA
スーパージュニア準優勝者のKUSHIDAは後がないが、スーパージュニアを制したリコシェを倒してG1出場する飯伏も負ける訳にはいかない。
序盤の攻防でロープへ走った飯伏にKUSHIDAの倒立式ニールキックがヒットした。この一撃で脳震盪を起こした飯伏は失速してしまうが、その後も何とか攻撃を仕掛ける。ところがコーナーに飛び乗り損ない転落するなど飯伏の動きがおかしい。すっかり精彩を欠いた飯伏も徐々に自分の動きを披露するが、最後は逆十字からの腕固め(ホバーボードロック)でギブ奪う。KUSHIDAも飯伏の状態を見て喜びが爆発させることなく新王者誕生。 
そこへ鈴木軍入りしたデスペラードがTAKAと乱入しKUSHIDAを攻撃すると田口が救出に駆けつける。デスペラードが思い切り日本語で「俺より弱えぃヤツ」と挑発するが、お前はシェリーに敗れたばかりだろうに…。援軍田口も挑戦表明だ。最後はジュニアを牽引する決意表明で幕。

試合後の反省会は毎度お馴染みのEBRIETASではなく銀座に繰り出した。プロレス観戦~銀座とは、ある意味夢のような連携である。食事をしながら反省をしていると店員の女性も興味を示したので、選手の顔写真がたくさん載っているパンフの表紙を見せると棚橋や真壁は分かるようだ。確かに一般のバラエティー番組に出るなどの成果が表れているということなのであろう。オカダや中邑は王者クラスといえども及ばないようだ。まぁ、その店員女子は「アナウンサーが顔にペイントされてましたよね~!」とのたまっていたので…実は“こっち側”の人なのかも…?!。


さて、この観戦記を完成させている間に飯伏の体調が回復せず欠場が発表された。活躍を期待していただけに欠場は残念だが代役本間の健闘に期待を込めて…。

以上