12.7.1 両国国技館観戦記

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新日本プロレスリング&全日本プロ・レスリング創立40周年記念大会 サマーナイトフィーバー in 両国 「We are Prowrestling Love!」

まずはタイトルが長っ!
それはそうと「イッテンヨン」以来の観戦であり、その前は「ALL TOGETHE」まで遡るというサボり様…本HPは本来このために開設したサイトであるはずで、誠に申し訳なく思いますm(__)m。

「ALL TOGETER」の観戦記でも触れているが、通常ご時世を織り込んだ話題から入るところ、そういう話はフログに書いてしまっているおかげでいきなり本文へ突入しそうである(^^ゞ。
参考までに最近書いたのは、
6月7日「総選挙―プロレス的解説」…AKB総選挙でメンバーのマイクパフォーマンスに対してプロレス名場面を絡めて解説
6月12日「大分支部会での攻防」…大分支部会でのハイレベルなプロレスサミットを克明に報告
7月4日「分裂」…民主党分裂になぞらえてプロレスの分裂の歴史を振り返る
といったところか(是非ご覧あれ(^_^;))。もちろん7.1については翌日ブログで触れました!

何はともあれ新日&全日の40周年記念大会である。一部の皆様へは「お世話になった両団体に恩返ししましょう!」と呼びかけたので、きっと何人も会場へ出向いたことでしょう…。きっと…。
まぁ自虐的な話題はともかく、一興行団体としても一企業としても40周年を迎えたことは喜ばしいことであり、大したものである。

本当であれば国技館とは言わず武道館、いやいやドームでやって欲しいところでもあるが、単発の興行であるならばもっと煽らないと盛り上がらない。メインが3試合という構成であるが、ラストを飾るIWGPヘビー級王座戦は6.16大阪大会のタイトル戦の結果が出ないとカードが決められないものであったし、挑戦者は同じ新日の真壁である。ラスト前の三冠ヘビー級王座戦は王者がNOAH秋山だし、挑戦者がチャンピオンカーニバルを制した…とはいっても太陽ケアである。流出した王座奪回に生え抜きとはいえガイジンが挑むというのも何だし。
まだNOAHが絡まなかった分、シングル戦やタイトル戦が何試合か織り込まれたのは良かったか。

また今回は前日に秋葉原で「大プロレス祭り」というイベントも開催された。入場料1,000円で人気選手サイン会、インタビューに両団体提供試合とかなりお得なイベントだったようです(…行きませんでしたが)。

当日は雨天にも関わらず16時の開場後の16時20分頃に両国駅に着いたが、入場待ちの列が駅前まで続いている。やはり今日は超満員か?
それとも…。

≪開始前≫
鈴木みのるのサイン会と永田がチケット販売で、ファンサービス。狭い両国の入口がごった返している。一方館内では懐かしのテーマ曲が流れ両団体の歴史をVTRで振り替えりながらゴングを待つ。

≪試合結果≫
【第1試合】
〇キャプテン・ニュージャパン、淵、KENSOvs邪道、●外道、YOSHI-HASHI
棚橋の同期のKENSOは第一試合に登場。キャプテンとKENSOは強烈な個性を見せつけるが淵は恐らくノータッチでボディースラム3連発で観衆を沸かせる。たったそれだけで下がっても納得させるところはサスガか。試合は声援を集めてパワーをもらったキャプテンがカリビアンデスグリップで正義の勝利。試合後KENSOはマイクでアピール。棚橋へのジェラシーのうっ憤を「ビチッと」晴らす。

【第2試合】
SUSHI、〇BUSHI、獅龍、タイガー、ライガーVS●高橋、大和、KAI、田口、デビィット
新日&全日のマスクマン組と素顔組の混成チーム同士のタッグ戦。SUSHIは正体不明であるが頭上のにぎりをやたらと気にする。獅龍の欽ちゃんジャンプを全員でやったりアポロ55のダブルノータッチトペコンが炸裂したりと全員持ち味を発揮。若い高橋頑張るが頑張り過ぎて敗れる。

【第3試合】
〇アンダーソン、後藤、征矢、大森vs●タイチ、TAKAみちのく、ランスアーチャー、鈴木みのる
「かっぜぇにぃなれ~」の大合唱で鈴木みのるがリングイン。タイチが登場すると「タイチは帰れ」(チャッチャッチャチャチャ)コールが沸き起こる。そのタイチがタイツを脱ぐとやっぱりやられる。大森の前で再三アックスボンバーを放つが3発目はかわされ本家…ではないが大森のアックスボンバーからアンダーソンのガンスタン炸裂し勝利。征矢と大森のGET WILDは後藤を仲間に入れようと握手した。

【第4試合】
●KUSHIDA、井上、永田vs田中、河野、〇船木
1.4で欠場に追い込まれた船木が永田へリベンジを狙っていたが強烈なバックドロップくらいヘロヘロに。KUSHIDAが欲張って攻め立てるがパイルドライバーくらい敗れる。
試合後は敬礼ポーズで挑発する船木が攻め切れなかった腹いせに猛然と突っかかり、永田も応戦して果てしない乱闘に。これで永田と船木の遺恨はさらに深まる。

【第5試合】アジアタッグ
●岡林、関本vs〇浜、曙
流出しているベルト奪回に燃えるSMOP(SMAPではありません!)。浜がつかまり怪力コンビにダブルブレーンバスターくらい何度もピンチに陥るが曙が精いっぱい激を入れ、粘りに粘ってリョウタハマー炸裂で念願のタイトル奪取。
けど曙は所属選手じゃないよな…。

【休憩中】
何とゲストで来場していたスタンハンセンがサイン会!至近距離で不沈艦が笑顔でサインを振る舞っている。しかしその前に立ちはだかる関係者!どう見ても60歳を超えた強面(こわもて)のオヤジ…「写真を撮るだけの人は下がれ」と強い口調で睨むのはいいけど、写真に入らないで欲しい!!
他にもカズハヤシ(ん?試合に出てた?!あのマスクマンか(^_-))、大森、KENSOらがファンサービスしていた。

【第6試合】
●トンガ、内藤vs〇ジョードーリング、真田
次代のエース候補対決も意識しすぎて見せ場という見せ場はあまりなく外人の絡みに。意外と大舞台映えするトンガも得意のスヌーカ殺法繰り出すがパワー負け。内藤と真田は次はシングル対決か?

【第7試合】
●近藤、諏訪魔vs〇オカダ・カズチカ、中邑
1.4で凱旋帰国したオカダは初の他団体戦で注目の中邑とのタッグ。試合前中邑が身体をクネクネさせながらオカダに近寄り首を傾けながら下から覗き込む。えっ?仲間割れ?と思われたが彼等的な間合いなのか…。
中邑と声援を分け合った諏訪魔もオカダが出ると大オカダコール。それをきっかけにラフファイトに転じブーイング。オカダがつかまり近藤のパワー殺法、諏訪魔のラリアット、スープレックス浴びる。中邑打撃で反撃。ボマイエは読まれ反撃くらうがオカダが闘龍門時代の師匠の近藤を捕え一度は返されたレインメーカーで激勝。
試合後全日軍が突っかかるがその隙を狙ってオカダがレインメーカーポーズを敢行しようとする。何度も突っかけられるが気にせずポージングにこだわるオカダはやはり只者ではないのか…。

ここから“トリプルメイン”でハンセン入場。この日これまでで一番会場が沸いた!

【第8試合】
小島、天山、〇武藤vs●石井、飯塚、矢野
飯塚場内観客席を荒らしながら入場し、お約束の野上アナ襲撃。永田とライガーと山ちゃんがいてもYシャツと青義軍Tシャツを破かれる。ラジオパーソナリティを務める赤井娘の花束贈呈もお約束で蹴散らかされる。
矢野が天山の真似してモンゴリアンをやったりLoveポーズを真似したりおちょくる。武藤の足四の字、小島の顔面締め、天山のアナコンダの競演を逃れた石井がつかまり小島のサポーター外しラリアット、天山のダイビングヘッドから狙いを絞ったシャイニングからの“乗せられた”ムーンサルトで勝利。試合後上半身裸のままの野上アナを招き入れトレイン攻撃の最後に飯塚へラリアット一撃。武藤のLoveポーズに敬礼で応えた。

【第9試合】三冠ヘビー級
〇秋山vs●ケア
馳がタイトルマッチ宣言でスタート。両者ハゲ頭で分かりづらい。
二度目の場外戦でペースを掴んだ秋山がエプロンニードロップや低空ジャンピングニーで追い撃ちかける。ケアはラリアットを織り交ぜ反撃。かわず落としも繰り出す。秋山コーナーへドロップキックからニー、エクスプロイダー、フロントネックと畳み掛ける。ケア蹴り技で反撃。雪崩式フランケン放つがここから技の掛け合い合戦。秋山リストクラッチエクスプロイダー、ケア波乗りスープレックス、秋山フロントネック、ケア堕ちたか?秋山ニーもケアかえす。最後はスターネスダストで防衛。
何と船木が挑戦に名乗り!

【第10試合】IWGPヘビー級
〇棚橋vs●真壁
人気は二分か?インタビューでエアギターを批判しファンの共感を得た真壁にラフ殺法からエアギターをすると棚橋にブーイング。痛めている左足を狙われたが真壁ラリアットやコーナーパンチ、場外へラリアット、フェンス越しラリアット、鉄柱ラリアット連発と猛反撃。リングインしてスリーパー地獄で追い撃ちも棚橋逃れる。再びスリーパーからブレーンバスター
、棚橋フライングエルボーで反撃。膝へのドロップキック、コーナーから場外へのハイフライ弾、テキサスクローバーは真壁回避。ラリアット連発からスープレックス、デスバレー、アルゼンチンからリバースデスバレー、キングコングニーは失敗。棚橋寝ている真壁へドラスク連発からテキサスクローバー!ダルマ式ジャーマン、トゥエルブシックス、ハイフライは膝で迎撃も真壁も痛い。膝狙う棚橋にまたもブーイング、真壁袈裟斬りチョップからパワーボム、ドラゴンスープレックス、スパイダージャーマンからキングコングニーを後頭部に放つが正面へはかわされた。棚橋後方から真壁の膝へタックル、コーナーで反撃くらうがドラゴンスクリュー、スリングブレイド、背中へハイフライ弾、正調ハイフライ弾で激闘制す。真壁に拍手鳴りやまず。

≪試合後≫
試合後エアギターから「愛してま~す」で締めた後、両会長を招き入れ、台湾での第2弾を発表。場内の反応はさすがにイマイチ。その後武藤が“爆勝宣言”が鳴り響く中、橋本大地を呼び込み新日木谷会長に1.4に参戦認めさせた。まだまだだいぶ先だよな…。
全参加選手と坂口征二、馳浩らを集め、ハンセンの音頭で全員で「ニュージャパン、オールジャパン、ウィー」で締めた。

≪感想≫
プロレスは面白い、と武藤が言うように面白い。
今一番旬な芸人のスギちゃんが「ワイルドだぜぇ~」というと“GET WILD”というタッグチームが出てくるし、若いファンもスタンハンセンのことは大好きだし、(これは解せないところでもあるが)戦っている両者とも応援したり、タイトル戦は決着後にアピール乱入すると概ね挑戦できるし…。
そんな楽しいビッグマッチであるが、PR不足は否めない。11,000人(超満員)と発表されたが“空き桝”が並んでいたりG1最終日と比べるとやはりやや寂しい感じだ。
また、これは仕方がないがこの日声援を一番集めたのは武藤の入場とハンセンの登場である。現役組(あっ、武藤は現役か!)の課題である。坂口征二は来たものの、記念試合というのであれば猪木、藤波、長州、佐山タイガー、前田、高田、蝶野、川田、大仁田…NOAH勢は無理にしてももう少しそれなりのゲストがいても良かったか?
この日印象に残ったのは、やはり“レインメーカー”オカダカズチカである。中邑との大型イケメンコンビは魅力があるし、貫録すら漂っている。

この先は7.29全日後楽園で船木vs永田が行われる。船木が三冠王座に挑戦するための試合のようで何だかな…?
その後はG1である!!!
なのに全日勢の参加はなく、何と丸藤が2年前のドタキャンの穴埋めに参戦が決まったようである。注目はやはりオカダカズチカか?中邑と同じブロックでどんな戦いになるのか、メッキが剥がされるのか?
Aブロック
棚橋弘至、永田裕志、小島聡、カール・アンダーソン、シェルトン・ベンジャミン、矢野通、高橋裕二郎、鈴木みのる、丸藤正道
Bブロック
真壁刀義、天山広吉、後藤洋央紀、内藤哲也、MVP、ルーシュ、中邑真輔、オカダカズチカ、ランス・アーチャー
  
皆さん、是非行きましょう!