11.1.4 東京ドーム観戦記
2011.1.4 レッスルキングダム V 東京ドーム
今やすっかり恒例になった東京ドーム大会も、今年で20周年だという。
私の好きな言葉でいうと、正に「継続は力なり」である。
一時はドーム大会撤退や、ユークスへの身売り等でどうなるか心配された大会ではあるが、継続してナンボである。偶然なのか、G1も20周年だった。20年かぁ・・・早いものである(そりゃ年食うわな・・・)。
最近は「1月4日はプロレスの日」というキャッチフレーズだったが、今年は「イッテンヨン」という業界特有の?言い回しが使われるようになった。果たして一般人に通じるだろうか?
昨年のG1で開催直前に水道橋のチケット屋で「招待席」を格安で買うことができた。どうせドームのチケットは売り切れないから、当初は仕事納めの時期に買おうかと思った。が、「3万円の席が1万5千円」とかだとしたら夫婦2枚で高額な出費となってしまう。なので発売して翌週位に水道橋チケット屋巡りをしてみた。
いつも1階席前方、5,000円の席を確保している。昨年はバックネット裏の最前列をゲットしたが、ネットが邪魔だったのでもうチョイ外野方向の席を狙った。するとチケットぴあで2列目が取れたので、結局即購入した。
嬉しいことにバックネットがない位置で、正規軍側の選手退場が目の前の位置だった。また、いつも4日から仕事で遅刻参戦する妻が、今年は休暇を取っての参戦だ。
さて、ちょっと横道になるが、2010年度は個人的には色々疲れた年だった。春に母が他界したり、仕事での悩みも多い年だった。いわゆる“悩める中間管理職”っつう奴なので、特段気にしないことにしている。
そういうモヤモヤやストレスの緩和を「お酒」に求めて久しい人生が続く。そんな私にとって決してプロレスは捌け口(はけぐち)ではないが、観戦後の飲み会や、プロレス仲間との飲み会は、とにかく“良薬”だった。
昨年は私の手中にはまった諸氏が何名か輪に加わってくれた。20数年ぶりに観戦した方、初めて観戦した方もいた。何度となく声をかけると可能な限り予定を調整して頂けた。中でも強敵SD社と対峙した「大分支部会」と、“神保町7人衆”の結成及びその忘年会を実施したことは大きなできごとだった。
先日大分支部一同様から年賀状が届いた。誰かが馬場に卍固めをかけている描写だが「猪木にしちゃぁあごが出てないな」と思う間もなく「ん?!俺??」と気付いた。凄いサプライズ!恐らく某支部長が仕事をやる間も惜しんで(そんなことないか:笑)書いてくれた力作だ。大切にせねば・・・。
一方忘年会は、当初12月3日が「いち、にぃ、さん」の日に因んでIGFが両国で猪木祭りをやる、っていうのでメンバーに召集をかけた訳だが、小川も撤退しているし、石井慧が出るの出ないの言っているがきっと出ないだろうし、バーネットすら出ない。蝶野の来場、藤波の参戦に何故か猪木が嫌いなNOAHが絡む・・・
どうみても見所は猪木のパフォーマンスがメインか?と思うと、時節柄もあって「観戦なしの忘年会にしよう」と決断をした(実際の興行はそれなりに盛り上がったようだったが、知らない選手がメインでは・・・)。
店は「レスラーのやっている店がいい」とメンバーの要望があって探してみたが、水道橋界隈にも今は店がなく、結局普通の店にした。が、直前の予約(で師走の金曜日)だったため「あいにく個室は予約でいっぱい」といわれたので「大きいのが2名いる」と返すと「大きい方でも大丈夫ですよ」というので「柔道選手と身長
2メーターがいる」と詰め寄り、更に会社名を言って「役員もいる」と言ったとたん、「あっ、お世話になっています。極力配慮します」とのことだった。当日行ってみると結局個室をあてがってくれていた!
乾杯はもちろん「1、2、3、ダッー」でグラスを合わせた。壁には猪木グッズの闘魂マフラータオルをかけて・・・。
あぁ、バカバカしいほど楽しいひと時!
思えば2010年は昭和の名シーンを飾った数々のレスラー達が亡くなった。
ラッシャー木村、柴田勝久、山本小鉄、星野勘太郎・・・ジョー樋口レフェリーも逝ってしまった。
一方で長州、藤波、佐山が中心となって「レジェンド」プロレスが発足した。1月10日に後楽園で長州vs藤波のシングルが組まれた。2,000人を超える満員札止めの盛況ぶり。佐山が怪我してグダグダだったらしいが、メインの名勝負数え歌は良かったらしい。
本来私も行くべきなのかも知れない。が、過去よりも現在進行形の方を優先して欠場したが50歳を超える
2人の試合が盛り上がるレベルだったことは嬉しい限り。藤波は12月に胆石の手術をしたばかりというのに恐れ入る。胆石といえば猪木も1月に胆石の手術を受けた。うーん、さすが師弟コンビ!
今年の「イッテンヨン」は特筆すべきできごとが2つ。まず一つは年末にBS朝日で特番を流したのだ。できればテレ朝で煽るべきだと思うが、少しずつ本腰を入れているように感じられる。
また、週刊プロレスも何年振りかの“増刊号”を発売した。しかし我が町では増刊号がなかなか見つからない。
本屋やコンビニを何ヶ所か回って「ここになきゃ会社行けば神保町だからいくらでも買えるかぁ」と最後に入ったしなびた本屋にやっと売っていた。
1月は1年で仕事が一番忙しい予算時期である。
しばらく本稿の作成を滞っていると、日本はサッカー一色に染まっていた。決勝のオーストラリア戦は深夜にも関わらず視聴率30%超だという。ちょうどワールドプロレスの時間帯だが、同じテレビ朝日なのでその日のワールドプロレスは更に遅くなった。決勝へ進めなかったらプロレス
で視聴率1%未満だったとすると、テレ朝もホクホクだろう。
しかしながらFIFAランク100位以下の格下相手にやっと引分けたり、どうにか勝ったり。カタール戦は感動の勝利と評されたが、いくらアウェーだったとか、審判の判定がおかしとか、それで一人退場食らって一人減・・・と逆境を跳ね返したから感動的だったのだろうが、相撲で言えば幕内力士が幕下力士に熱戦の末ギリギリで勝ったとしたら、感動するか?それともFIFAランク自体が適当なのか(後日試合数の少ない諸国のランキングは実力を反映できないらしい:某サッカー通)?
それにしても決勝弾を決めた李選手は、在日。それ以外は日本人なのだろうが、めぼしい選手はもれなく欧州クラブチームに所属している。プロ野球もしかり。相撲の世界はほぼ外人の天下だ。今旬な斎藤佑樹投手の話題は微笑ましいが、いずれこいつも大リーグに行ってしまうのだろうか・・・。
芸能界も空前の韓国ブーム。韓流スターブームにやや陰りが来たかと思うとK-POPが大人気に。男子も女子も所属事務所ともめ事をしてはいるが、まだまだ活躍しそうだ(モー娘OG頑張れ!)。
ビジネスの世界でも日本企業が海外へ進出、というと格好がいいが、海外生産にしても輸出にしても海外を潤してはいるが、日本の国力や雇用を弱めているように思う。海外企業との提携も生き残りをかけた選択肢なのだろうが、そのうち日本企業側が吸収され外人が社長になって英語で会議をやるんだろう。技術やノウハウの流出によって海外に飲み込まれやしないだろうか?国内の労働者も気がつけば外人が増えていて、その反面日本人が派遣切りにあったり就職できない学生が増えている・・・。まあ国際化が進んだ
世の中故、仕方ないのかもしれないが、日本の将来(というか老後が・・・)心配だ。
まぁこの数行は↓の内容のための戯言(たわごと)として読み流しておいて下さい(汗)。
と今や日本はスポーツも芸能もビジネスも外国中心になっているが、どっこいプロレスは日本が中心だ。世界のメジャーはWWEかもしれない。しかし新日本が世界一の団体の一つであることは、世界中の関係者が認めるところ。5月にアメリカ本土へ逆輸入するらしいが、何とも力強い。
そりゃジュニアはプリンス・ディヴット、タッグはバーナード&アンダーソンがチャンピオンではあるが、やはり中心は日本人。
まあ“日本プロレスの父”である力道山は向こうの方だし、馬場や猪木が純血な日本人なのかは自信ないが、いくらファンクスやブッチャーが人気出ても、バックランドやホーガンが日本人側で外人と戦っても、やはり軸は日本人だ。うーん、いっそ国技にしてしまえばいいのではないだろうか(爆笑)!
そういえばサッカーという競技はやたらアウェーかどうかを取り沙汰する。確か欧州は得点の扱いも違うようだが、そもそもそんなのアリか?カタール戦を見ているとアリとも思えるが、格闘技の世界では関係のない話。
今回のドームはアウェーなのに声援を浴びる外敵がいくつもいた。これもプロレス。いや“これがドーム”、なのか。
一昔前は、インディ系(彼らにとってはアウェー)の選手に大ブーイングが響いたものだ。
大仁田、中牧、G小鹿、あ~ぁ、懐かしい。
けど三沢らメジャー系の選手には歓迎してきたのもドームだからか。後楽園ではブーイング浴びる小島やNOAH勢も、ドームではそれ以上の声援を浴びてしまう。
これはアウェーか?ドーム現象??
単に新日ファン以外が大勢来場するだけなのか?ある意味ドーム現象!
今大会は外敵小島から至宝IWGPベルトを棚橋が奪い返せるか、が目玉で、その他鈴木みのる、NOAH、高山、田中将人らの参戦が華を添える。しかしそれ以上に米国TNAとメキシコからもメインイベンター級がごっそり参戦してきた。
はっきりいって誰か知らない。突然いわれても予習ができていないので戸惑うばかり。逆にシリーズ参戦して顔を売ってからドーム参戦、なんてやってられない位の大物達ということだろうが、タッグ戦に至っては「どっちが誰?」状態では思い入れし切れないし、おかげであぶれた所属選手が大挙して「第0試合」の2試合に回されてしまった。
何でもいいけど何故「第0試合」なのか?しかも2試合。事前にカード発表もしているので、正式試合にしてしまえばいいのに。
まあ何となくアメリカやメキシコからわざわざ来てくれた現地のメインイベンター達はそれなりの魅力もあるし、敬意を評して拍手を送るが、日本人って何かアメリカに媚を売る人種みたいで嫌だな・・・(苦笑)。
そんなこんなで試合は4時25分から始まって、21時半頃に終了するという長時間興行となった。
1.4は、いや「イッテンヨン」はお祭りだから、何でもありでいいのかな。
外敵が王者でもいい。
外人が王者になったっていい。
何年後かのドーム大会のメインが「アメリカ人vsモンゴル人」にならないことを切に願うばかりである。
まあ、そりゃないか。
プロレスだから(^_^)v
≪試合結果≫
【第0-1試合】 ○井上、タイガーマスク、タマ・トンガ、本間vs高橋、石井、●外道、邪道
第0試合にタイガーや高橋・・・何と贅沢な。普通に第1試合でいいのに。トンガが奇声を発して先陣を切る。高橋と石井のパワーをタイガーが封じて孤立した外道に旬な青義軍井上のスピアーオブジャスティス炸裂。マスクに手をかけた石井とタイガーが試合後小競り合い。
【第0-2試合】 金本、○田口vsオメガ、●タイチ
金本も今回はこの扱いだ。メキシコ帰りのタイチもこの扱い(まぁこっちは妥当かな)。オメガは単に跳びたいだけ?パートナーのタイチにも場外弾放つは金本にはすかされるは。とにかくやたらと跳ぶ。小島になびいたタイチは裏切り者というより元々人気がないからか、客席にアピるが全く受け入れられず、唖然としている間に丸め込まれ場内失笑。
【第1試合】 IWGPタッグ3WAY戦 バーナード、○アンダーソンvsストーム、●ルードvs中西、ストロングマン
いきなり王座戦が第1試合(気分は第3試合)。しかも3WAY戦。それぞれ“バッドインテンションズ”、“ビアマネーインク”、“日墨マッスルオーケストラ”というチーム名がある。とりわけ中西&ストロングマンは東スポのプロレス大賞のベストタッグに選出された。これといった実績もなく、組んだ期間も短いのに、だ。
これには王者組は怒る怒る。矛先は東スポだ。
ビアマネーインクは序盤捕まるがコンビネーションで盛り返す。ストロングマンはコーナーを利用してはいるものの、巨漢バーナードをリフトアップした!中西ストロングマンはとダブルアルゼンチンから中西ジャーマンであと一歩もアンダーソンをビアマネーインクが救出。王者組みをインサイドワークでビアマネーインクが追い込むが、ビール噴射をかわされガンスタンであっけなく幕。中西、どこいってた?最後はバーナードの「シンニホン、イチバーン」絶叫。
【第2試合】 ○ソンブラ、ドラダvs●ライガー、ガルサ
メキシコで活躍中のライガーがCMLL戦士に囲まれたタッグ戦。ルチャらしい華麗な空中戦だ。ガルサは上下ジャージ姿からショートタイツ1枚に変身。ドラダはロープ綱渡りケブラーダ放ち、全員持ち味を出させる展開。最後は捻り式のコーナーからのアタック(トルニージョ)連打であっ気なくライガー敗れる。
ライガー以外どれが強いのか弱いのか良く分からなかった。
【第3試合】 ○天山vs飯塚
どちらかが失神するまで終わらないルール。飯塚は抗争中?のテレ朝野上アナの2万円のYシャツを引き裂く。天山入場を襲撃しいきなり場外戦。コーナーマット外してレフェリーに天山をぶつけてコーナー金具にレフェリーを投げつける。やりたい放題の飯塚。アイアンフィンガーはTV解説席に陣取った井上に阻止された。何とか蘇生したレフェリーがアナコンダ地獄で悶える飯塚の失神を確認し天山の勝利。
【第4試合】 ○ロブ・ヴァン・ダムvs矢野
ハードコアマッチの一戦。矢野が一升瓶飲んで挑発すると得意の「ロブ、ヴァン、ダム」ポーズ。そこに矢野の口から酒霧噴射!ヴァンダム椅子を投げ入れるが矢野にやり返される。矢野脚立、バケツ、モップ、番傘、バケツに椅子で攻撃し「ヤノ、トー、ルー」ポーズをやり返す。さらに反撃食らうが鬼殺しで追い込む。しかしこの手のルールは一日の長があるヴァンダムの椅子を固定されてファイブスターフロッグスプラッシュで貫録勝ち。
【第5試合】 ○永田vs鈴木みのる
みのるじゃないけど何でこの試合順?もっと後でもよかったのに。
高校時代から因縁を引きずる二人らしく張り手合戦が続く。永田が蹴りで優勢もロープ越しにアキレス腱固めを食らう。打撃戦はやや永田優勢。スリーパーはアームブリーカーに返すが二度目は食らってしまう。永田グロッキー。フロントネックは耐え左腕にキックの嵐でダメージを与え、白目式腕折り!張り手合戦からスリーパーはみのる力入らずバックドロップ連発、ハイキック連発からバックドロップホールドで永田完勝。みのるはそれでも「まけてねー」と言い張った。
【第6試合】 IWGPジュニア戦 ○プリンス・デヴィットvs飯伏
昨年タッグでベストバウトを獲得。タッグ王者流出。スーパージュニア決勝でアクシデントでデヴィット勝利。
この一戦は本大会のベストマッチの下馬評だった。
試合は握手でスタート。場外への空中弾は両者すかしたが、口火はデヴィットのノータッチトペ敢行。コーナー最上段からブレーンバスターで追い討ち。飯伏も三角跳び場外ムーンサルトを披露。連続ジャンプ技を連発からコーナートップからフランケン、2回転プレス。キックのかわし合いからデヴィットの一撃決まるが直後にバックドロップ食らう。飯伏のスプラッシュ弾はかわしフットスタンプからブラッディサンデー放つも3カウントは奪えず。コーナーの攻防で飯伏捨て身のオーバーヘッドキックも2発目はキャッチされリング内に雪崩式ブラッディサンデー炸裂でデヴィット爆勝!試合後はオメガ、田口がリング上でタッグ王座の再戦を約束した。
【第7試合】 後藤、●岡田vs杉浦、○高山
海外武者修行中の若者岡田がゴング前に高山を急襲。後藤と杉浦がエルボー合戦。威勢の良かった岡田はヘロヘロになるが変形大外狩りでタッチ。後藤と杉浦は意地の張り合い続く。岡田は合体技も食らいグロッキーになるもジャーマンを敢行。高山の高角度バックドロップは何とか返すがさすがにエベレストジャーマンには撃沈。
恐らく岡田は近い将来メインイベンターになるだろう。191cmの長身と威勢の良さが魅力。結婚式控えた後藤が精彩を欠いていた感があるが、MVP&帝王コンビに遊ばれてしまった。
【第8試合】 TNA世界戦 ○ジェフ・ハーディvs内藤
メジャーTNA王者のハーディは全身黒タイツで不気味なマスクで入場。オーバーマスクの下も不気味なペイントと奇怪派だ。内藤はTシャツのまま戦うようだ。ハーディーはTNAのトップとはいえリングに馴染めず切れがない。内藤も持ち味を出してメジャータイトル奪取に攻め込むが、王者の掌で踊らされているようで空回り。そんな盛り上がらないまま必殺のフライングボディプレス(スワントーンボム)でまさかの3カウント。因みにハーディはデヴィットvs飯伏戦を見て感動していたようだ。もっと日本に来なさい。
【第9試合】 ○中邑vs潮﨑
アウェーのはずの潮﨑だが、ブーイングではなく声援が飛ぶ。まぁ今回は負ける番だろうが・・・。
潮﨑は中邑の痛めた右膝を集中的に攻める。膝の裏へチョップ、鉄柱にも2度打ち付け片逆エビに捕らえる。中邑それでも膝で反撃。投げっ放しジャーマンは潮﨑受身失敗。エルボー合戦から潮﨑トラースキック、中邑ハイキック。潮﨑ムーンサルト失敗も豪腕ラリアット、決め技ゴーフラッシャーで追い込む。
粘る中邑は一度かわされたボマイエも、最後はグーパンチから豪快に決めた。
反則まがいの勝利だが、これが逆の結果だったらアウェーの潮﨑にブーイングだったに違いない。
【第10試合】 ○真壁vs田中将人
田中にやられた首の負傷が癒えていない真壁は背中に痛々しいテーピング。試合前の竹刀vsチェーンの攻防は真壁の頭脳勝ちだ。が、序盤はなかなかペースを握れない。チェーンを持ち出すが逆に攻撃を食らってしまう。花道に机をセットするが、これも田中に使われる。必殺スライングDを立て続けに食らい、場外の机にダイブで大ピンチも逆にパワーボムで投げ捨て真壁ペースに。最後はデスバレーからのキングコングニー炸裂で逆転大勝利。見事復讐果たすもドS真壁はまだ田中を追い込むらしい。
【第11試合】 IWGPヘビー級 小島vs○棚橋
アウェーであるが外敵王者として今や主戦場となった小島がドームのメインに王者として登場。砦である“エース”棚橋が奪回できるか?IWGPはヘビーもジュニアもシングルもタッグも所属日本人選手が誰も巻いていない異常事態である。
試合はオーソドックスなグランドの攻防でスタート。声援は棚橋優勢。棚橋は小島の右腕に焦点を当てた攻撃でラリアット封じを狙う。小島は棚橋の右膝に集中攻撃。膝裏にラリアットを放ち、サソリ固め、ストンピング、チョップ連打から久々「いっちゃうぞ」エルボー弾を決める。棚橋はローリングセントーン、小島DDT、棚橋不意打ちのスリングブレイド、一進一退から小島が腕のサポーターを外してラリアットを狙うが棚橋打たせずダルマ式ジャーマン放つ。ハイフライフロー連打は膝で迎撃され、ラリアットを背後から食らうも、正面からのラリアットはスリングブレイドで切り返す。正に天才だ。ファルコンアロー連発からハイフライフローも小島返す。逆にエプロンでまさかのラリアットを放つ。棚橋場外カウントが進むが小島が引き入れ垂直落下ブレーンバスターに。更に雪崩式フランケン、ラリアットはかわされる。棚橋腕にドラスク敢行、ラリアット2回かわすが、3度目、4度目は食らっってしまった。が、序盤から狙われた腕が痛くて決めきれず。その後も再三ラリアットを狙うがかわしきった棚橋のフライングボディプレスからハイフライフローで念願の至宝奪回なる!
インタビューで「これからのプロレス界を俺に任せて下さい」「俺はもうすでに未来を掴んでいる」と大声援を集め、締めはもったいぶって「東京ドームの皆さん、愛してまーす!」。
以上
今やすっかり恒例になった東京ドーム大会も、今年で20周年だという。
私の好きな言葉でいうと、正に「継続は力なり」である。
一時はドーム大会撤退や、ユークスへの身売り等でどうなるか心配された大会ではあるが、継続してナンボである。偶然なのか、G1も20周年だった。20年かぁ・・・早いものである(そりゃ年食うわな・・・)。
最近は「1月4日はプロレスの日」というキャッチフレーズだったが、今年は「イッテンヨン」という業界特有の?言い回しが使われるようになった。果たして一般人に通じるだろうか?
昨年のG1で開催直前に水道橋のチケット屋で「招待席」を格安で買うことができた。どうせドームのチケットは売り切れないから、当初は仕事納めの時期に買おうかと思った。が、「3万円の席が1万5千円」とかだとしたら夫婦2枚で高額な出費となってしまう。なので発売して翌週位に水道橋チケット屋巡りをしてみた。
いつも1階席前方、5,000円の席を確保している。昨年はバックネット裏の最前列をゲットしたが、ネットが邪魔だったのでもうチョイ外野方向の席を狙った。するとチケットぴあで2列目が取れたので、結局即購入した。
嬉しいことにバックネットがない位置で、正規軍側の選手退場が目の前の位置だった。また、いつも4日から仕事で遅刻参戦する妻が、今年は休暇を取っての参戦だ。
さて、ちょっと横道になるが、2010年度は個人的には色々疲れた年だった。春に母が他界したり、仕事での悩みも多い年だった。いわゆる“悩める中間管理職”っつう奴なので、特段気にしないことにしている。
そういうモヤモヤやストレスの緩和を「お酒」に求めて久しい人生が続く。そんな私にとって決してプロレスは捌け口(はけぐち)ではないが、観戦後の飲み会や、プロレス仲間との飲み会は、とにかく“良薬”だった。
昨年は私の手中にはまった諸氏が何名か輪に加わってくれた。20数年ぶりに観戦した方、初めて観戦した方もいた。何度となく声をかけると可能な限り予定を調整して頂けた。中でも強敵SD社と対峙した「大分支部会」と、“神保町7人衆”の結成及びその忘年会を実施したことは大きなできごとだった。
先日大分支部一同様から年賀状が届いた。誰かが馬場に卍固めをかけている描写だが「猪木にしちゃぁあごが出てないな」と思う間もなく「ん?!俺??」と気付いた。凄いサプライズ!恐らく某支部長が仕事をやる間も惜しんで(そんなことないか:笑)書いてくれた力作だ。大切にせねば・・・。
一方忘年会は、当初12月3日が「いち、にぃ、さん」の日に因んでIGFが両国で猪木祭りをやる、っていうのでメンバーに召集をかけた訳だが、小川も撤退しているし、石井慧が出るの出ないの言っているがきっと出ないだろうし、バーネットすら出ない。蝶野の来場、藤波の参戦に何故か猪木が嫌いなNOAHが絡む・・・
どうみても見所は猪木のパフォーマンスがメインか?と思うと、時節柄もあって「観戦なしの忘年会にしよう」と決断をした(実際の興行はそれなりに盛り上がったようだったが、知らない選手がメインでは・・・)。
店は「レスラーのやっている店がいい」とメンバーの要望があって探してみたが、水道橋界隈にも今は店がなく、結局普通の店にした。が、直前の予約(で師走の金曜日)だったため「あいにく個室は予約でいっぱい」といわれたので「大きいのが2名いる」と返すと「大きい方でも大丈夫ですよ」というので「柔道選手と身長
2メーターがいる」と詰め寄り、更に会社名を言って「役員もいる」と言ったとたん、「あっ、お世話になっています。極力配慮します」とのことだった。当日行ってみると結局個室をあてがってくれていた!
乾杯はもちろん「1、2、3、ダッー」でグラスを合わせた。壁には猪木グッズの闘魂マフラータオルをかけて・・・。
あぁ、バカバカしいほど楽しいひと時!
思えば2010年は昭和の名シーンを飾った数々のレスラー達が亡くなった。
ラッシャー木村、柴田勝久、山本小鉄、星野勘太郎・・・ジョー樋口レフェリーも逝ってしまった。
一方で長州、藤波、佐山が中心となって「レジェンド」プロレスが発足した。1月10日に後楽園で長州vs藤波のシングルが組まれた。2,000人を超える満員札止めの盛況ぶり。佐山が怪我してグダグダだったらしいが、メインの名勝負数え歌は良かったらしい。
本来私も行くべきなのかも知れない。が、過去よりも現在進行形の方を優先して欠場したが50歳を超える
2人の試合が盛り上がるレベルだったことは嬉しい限り。藤波は12月に胆石の手術をしたばかりというのに恐れ入る。胆石といえば猪木も1月に胆石の手術を受けた。うーん、さすが師弟コンビ!
今年の「イッテンヨン」は特筆すべきできごとが2つ。まず一つは年末にBS朝日で特番を流したのだ。できればテレ朝で煽るべきだと思うが、少しずつ本腰を入れているように感じられる。
また、週刊プロレスも何年振りかの“増刊号”を発売した。しかし我が町では増刊号がなかなか見つからない。
本屋やコンビニを何ヶ所か回って「ここになきゃ会社行けば神保町だからいくらでも買えるかぁ」と最後に入ったしなびた本屋にやっと売っていた。
1月は1年で仕事が一番忙しい予算時期である。
しばらく本稿の作成を滞っていると、日本はサッカー一色に染まっていた。決勝のオーストラリア戦は深夜にも関わらず視聴率30%超だという。ちょうどワールドプロレスの時間帯だが、同じテレビ朝日なのでその日のワールドプロレスは更に遅くなった。決勝へ進めなかったらプロレス
で視聴率1%未満だったとすると、テレ朝もホクホクだろう。
しかしながらFIFAランク100位以下の格下相手にやっと引分けたり、どうにか勝ったり。カタール戦は感動の勝利と評されたが、いくらアウェーだったとか、審判の判定がおかしとか、それで一人退場食らって一人減・・・と逆境を跳ね返したから感動的だったのだろうが、相撲で言えば幕内力士が幕下力士に熱戦の末ギリギリで勝ったとしたら、感動するか?それともFIFAランク自体が適当なのか(後日試合数の少ない諸国のランキングは実力を反映できないらしい:某サッカー通)?
それにしても決勝弾を決めた李選手は、在日。それ以外は日本人なのだろうが、めぼしい選手はもれなく欧州クラブチームに所属している。プロ野球もしかり。相撲の世界はほぼ外人の天下だ。今旬な斎藤佑樹投手の話題は微笑ましいが、いずれこいつも大リーグに行ってしまうのだろうか・・・。
芸能界も空前の韓国ブーム。韓流スターブームにやや陰りが来たかと思うとK-POPが大人気に。男子も女子も所属事務所ともめ事をしてはいるが、まだまだ活躍しそうだ(モー娘OG頑張れ!)。
ビジネスの世界でも日本企業が海外へ進出、というと格好がいいが、海外生産にしても輸出にしても海外を潤してはいるが、日本の国力や雇用を弱めているように思う。海外企業との提携も生き残りをかけた選択肢なのだろうが、そのうち日本企業側が吸収され外人が社長になって英語で会議をやるんだろう。技術やノウハウの流出によって海外に飲み込まれやしないだろうか?国内の労働者も気がつけば外人が増えていて、その反面日本人が派遣切りにあったり就職できない学生が増えている・・・。まあ国際化が進んだ
世の中故、仕方ないのかもしれないが、日本の将来(というか老後が・・・)心配だ。
まぁこの数行は↓の内容のための戯言(たわごと)として読み流しておいて下さい(汗)。
と今や日本はスポーツも芸能もビジネスも外国中心になっているが、どっこいプロレスは日本が中心だ。世界のメジャーはWWEかもしれない。しかし新日本が世界一の団体の一つであることは、世界中の関係者が認めるところ。5月にアメリカ本土へ逆輸入するらしいが、何とも力強い。
そりゃジュニアはプリンス・ディヴット、タッグはバーナード&アンダーソンがチャンピオンではあるが、やはり中心は日本人。
まあ“日本プロレスの父”である力道山は向こうの方だし、馬場や猪木が純血な日本人なのかは自信ないが、いくらファンクスやブッチャーが人気出ても、バックランドやホーガンが日本人側で外人と戦っても、やはり軸は日本人だ。うーん、いっそ国技にしてしまえばいいのではないだろうか(爆笑)!
そういえばサッカーという競技はやたらアウェーかどうかを取り沙汰する。確か欧州は得点の扱いも違うようだが、そもそもそんなのアリか?カタール戦を見ているとアリとも思えるが、格闘技の世界では関係のない話。
今回のドームはアウェーなのに声援を浴びる外敵がいくつもいた。これもプロレス。いや“これがドーム”、なのか。
一昔前は、インディ系(彼らにとってはアウェー)の選手に大ブーイングが響いたものだ。
大仁田、中牧、G小鹿、あ~ぁ、懐かしい。
けど三沢らメジャー系の選手には歓迎してきたのもドームだからか。後楽園ではブーイング浴びる小島やNOAH勢も、ドームではそれ以上の声援を浴びてしまう。
これはアウェーか?ドーム現象??
単に新日ファン以外が大勢来場するだけなのか?ある意味ドーム現象!
今大会は外敵小島から至宝IWGPベルトを棚橋が奪い返せるか、が目玉で、その他鈴木みのる、NOAH、高山、田中将人らの参戦が華を添える。しかしそれ以上に米国TNAとメキシコからもメインイベンター級がごっそり参戦してきた。
はっきりいって誰か知らない。突然いわれても予習ができていないので戸惑うばかり。逆にシリーズ参戦して顔を売ってからドーム参戦、なんてやってられない位の大物達ということだろうが、タッグ戦に至っては「どっちが誰?」状態では思い入れし切れないし、おかげであぶれた所属選手が大挙して「第0試合」の2試合に回されてしまった。
何でもいいけど何故「第0試合」なのか?しかも2試合。事前にカード発表もしているので、正式試合にしてしまえばいいのに。
まあ何となくアメリカやメキシコからわざわざ来てくれた現地のメインイベンター達はそれなりの魅力もあるし、敬意を評して拍手を送るが、日本人って何かアメリカに媚を売る人種みたいで嫌だな・・・(苦笑)。
そんなこんなで試合は4時25分から始まって、21時半頃に終了するという長時間興行となった。
1.4は、いや「イッテンヨン」はお祭りだから、何でもありでいいのかな。
外敵が王者でもいい。
外人が王者になったっていい。
何年後かのドーム大会のメインが「アメリカ人vsモンゴル人」にならないことを切に願うばかりである。
まあ、そりゃないか。
プロレスだから(^_^)v
≪試合結果≫
【第0-1試合】 ○井上、タイガーマスク、タマ・トンガ、本間vs高橋、石井、●外道、邪道
第0試合にタイガーや高橋・・・何と贅沢な。普通に第1試合でいいのに。トンガが奇声を発して先陣を切る。高橋と石井のパワーをタイガーが封じて孤立した外道に旬な青義軍井上のスピアーオブジャスティス炸裂。マスクに手をかけた石井とタイガーが試合後小競り合い。
【第0-2試合】 金本、○田口vsオメガ、●タイチ
金本も今回はこの扱いだ。メキシコ帰りのタイチもこの扱い(まぁこっちは妥当かな)。オメガは単に跳びたいだけ?パートナーのタイチにも場外弾放つは金本にはすかされるは。とにかくやたらと跳ぶ。小島になびいたタイチは裏切り者というより元々人気がないからか、客席にアピるが全く受け入れられず、唖然としている間に丸め込まれ場内失笑。
【第1試合】 IWGPタッグ3WAY戦 バーナード、○アンダーソンvsストーム、●ルードvs中西、ストロングマン
いきなり王座戦が第1試合(気分は第3試合)。しかも3WAY戦。それぞれ“バッドインテンションズ”、“ビアマネーインク”、“日墨マッスルオーケストラ”というチーム名がある。とりわけ中西&ストロングマンは東スポのプロレス大賞のベストタッグに選出された。これといった実績もなく、組んだ期間も短いのに、だ。
これには王者組は怒る怒る。矛先は東スポだ。
ビアマネーインクは序盤捕まるがコンビネーションで盛り返す。ストロングマンはコーナーを利用してはいるものの、巨漢バーナードをリフトアップした!中西ストロングマンはとダブルアルゼンチンから中西ジャーマンであと一歩もアンダーソンをビアマネーインクが救出。王者組みをインサイドワークでビアマネーインクが追い込むが、ビール噴射をかわされガンスタンであっけなく幕。中西、どこいってた?最後はバーナードの「シンニホン、イチバーン」絶叫。
【第2試合】 ○ソンブラ、ドラダvs●ライガー、ガルサ
メキシコで活躍中のライガーがCMLL戦士に囲まれたタッグ戦。ルチャらしい華麗な空中戦だ。ガルサは上下ジャージ姿からショートタイツ1枚に変身。ドラダはロープ綱渡りケブラーダ放ち、全員持ち味を出させる展開。最後は捻り式のコーナーからのアタック(トルニージョ)連打であっ気なくライガー敗れる。
ライガー以外どれが強いのか弱いのか良く分からなかった。
【第3試合】 ○天山vs飯塚
どちらかが失神するまで終わらないルール。飯塚は抗争中?のテレ朝野上アナの2万円のYシャツを引き裂く。天山入場を襲撃しいきなり場外戦。コーナーマット外してレフェリーに天山をぶつけてコーナー金具にレフェリーを投げつける。やりたい放題の飯塚。アイアンフィンガーはTV解説席に陣取った井上に阻止された。何とか蘇生したレフェリーがアナコンダ地獄で悶える飯塚の失神を確認し天山の勝利。
【第4試合】 ○ロブ・ヴァン・ダムvs矢野
ハードコアマッチの一戦。矢野が一升瓶飲んで挑発すると得意の「ロブ、ヴァン、ダム」ポーズ。そこに矢野の口から酒霧噴射!ヴァンダム椅子を投げ入れるが矢野にやり返される。矢野脚立、バケツ、モップ、番傘、バケツに椅子で攻撃し「ヤノ、トー、ルー」ポーズをやり返す。さらに反撃食らうが鬼殺しで追い込む。しかしこの手のルールは一日の長があるヴァンダムの椅子を固定されてファイブスターフロッグスプラッシュで貫録勝ち。
【第5試合】 ○永田vs鈴木みのる
みのるじゃないけど何でこの試合順?もっと後でもよかったのに。
高校時代から因縁を引きずる二人らしく張り手合戦が続く。永田が蹴りで優勢もロープ越しにアキレス腱固めを食らう。打撃戦はやや永田優勢。スリーパーはアームブリーカーに返すが二度目は食らってしまう。永田グロッキー。フロントネックは耐え左腕にキックの嵐でダメージを与え、白目式腕折り!張り手合戦からスリーパーはみのる力入らずバックドロップ連発、ハイキック連発からバックドロップホールドで永田完勝。みのるはそれでも「まけてねー」と言い張った。
【第6試合】 IWGPジュニア戦 ○プリンス・デヴィットvs飯伏
昨年タッグでベストバウトを獲得。タッグ王者流出。スーパージュニア決勝でアクシデントでデヴィット勝利。
この一戦は本大会のベストマッチの下馬評だった。
試合は握手でスタート。場外への空中弾は両者すかしたが、口火はデヴィットのノータッチトペ敢行。コーナー最上段からブレーンバスターで追い討ち。飯伏も三角跳び場外ムーンサルトを披露。連続ジャンプ技を連発からコーナートップからフランケン、2回転プレス。キックのかわし合いからデヴィットの一撃決まるが直後にバックドロップ食らう。飯伏のスプラッシュ弾はかわしフットスタンプからブラッディサンデー放つも3カウントは奪えず。コーナーの攻防で飯伏捨て身のオーバーヘッドキックも2発目はキャッチされリング内に雪崩式ブラッディサンデー炸裂でデヴィット爆勝!試合後はオメガ、田口がリング上でタッグ王座の再戦を約束した。
【第7試合】 後藤、●岡田vs杉浦、○高山
海外武者修行中の若者岡田がゴング前に高山を急襲。後藤と杉浦がエルボー合戦。威勢の良かった岡田はヘロヘロになるが変形大外狩りでタッチ。後藤と杉浦は意地の張り合い続く。岡田は合体技も食らいグロッキーになるもジャーマンを敢行。高山の高角度バックドロップは何とか返すがさすがにエベレストジャーマンには撃沈。
恐らく岡田は近い将来メインイベンターになるだろう。191cmの長身と威勢の良さが魅力。結婚式控えた後藤が精彩を欠いていた感があるが、MVP&帝王コンビに遊ばれてしまった。
【第8試合】 TNA世界戦 ○ジェフ・ハーディvs内藤
メジャーTNA王者のハーディは全身黒タイツで不気味なマスクで入場。オーバーマスクの下も不気味なペイントと奇怪派だ。内藤はTシャツのまま戦うようだ。ハーディーはTNAのトップとはいえリングに馴染めず切れがない。内藤も持ち味を出してメジャータイトル奪取に攻め込むが、王者の掌で踊らされているようで空回り。そんな盛り上がらないまま必殺のフライングボディプレス(スワントーンボム)でまさかの3カウント。因みにハーディはデヴィットvs飯伏戦を見て感動していたようだ。もっと日本に来なさい。
【第9試合】 ○中邑vs潮﨑
アウェーのはずの潮﨑だが、ブーイングではなく声援が飛ぶ。まぁ今回は負ける番だろうが・・・。
潮﨑は中邑の痛めた右膝を集中的に攻める。膝の裏へチョップ、鉄柱にも2度打ち付け片逆エビに捕らえる。中邑それでも膝で反撃。投げっ放しジャーマンは潮﨑受身失敗。エルボー合戦から潮﨑トラースキック、中邑ハイキック。潮﨑ムーンサルト失敗も豪腕ラリアット、決め技ゴーフラッシャーで追い込む。
粘る中邑は一度かわされたボマイエも、最後はグーパンチから豪快に決めた。
反則まがいの勝利だが、これが逆の結果だったらアウェーの潮﨑にブーイングだったに違いない。
【第10試合】 ○真壁vs田中将人
田中にやられた首の負傷が癒えていない真壁は背中に痛々しいテーピング。試合前の竹刀vsチェーンの攻防は真壁の頭脳勝ちだ。が、序盤はなかなかペースを握れない。チェーンを持ち出すが逆に攻撃を食らってしまう。花道に机をセットするが、これも田中に使われる。必殺スライングDを立て続けに食らい、場外の机にダイブで大ピンチも逆にパワーボムで投げ捨て真壁ペースに。最後はデスバレーからのキングコングニー炸裂で逆転大勝利。見事復讐果たすもドS真壁はまだ田中を追い込むらしい。
【第11試合】 IWGPヘビー級 小島vs○棚橋
アウェーであるが外敵王者として今や主戦場となった小島がドームのメインに王者として登場。砦である“エース”棚橋が奪回できるか?IWGPはヘビーもジュニアもシングルもタッグも所属日本人選手が誰も巻いていない異常事態である。
試合はオーソドックスなグランドの攻防でスタート。声援は棚橋優勢。棚橋は小島の右腕に焦点を当てた攻撃でラリアット封じを狙う。小島は棚橋の右膝に集中攻撃。膝裏にラリアットを放ち、サソリ固め、ストンピング、チョップ連打から久々「いっちゃうぞ」エルボー弾を決める。棚橋はローリングセントーン、小島DDT、棚橋不意打ちのスリングブレイド、一進一退から小島が腕のサポーターを外してラリアットを狙うが棚橋打たせずダルマ式ジャーマン放つ。ハイフライフロー連打は膝で迎撃され、ラリアットを背後から食らうも、正面からのラリアットはスリングブレイドで切り返す。正に天才だ。ファルコンアロー連発からハイフライフローも小島返す。逆にエプロンでまさかのラリアットを放つ。棚橋場外カウントが進むが小島が引き入れ垂直落下ブレーンバスターに。更に雪崩式フランケン、ラリアットはかわされる。棚橋腕にドラスク敢行、ラリアット2回かわすが、3度目、4度目は食らっってしまった。が、序盤から狙われた腕が痛くて決めきれず。その後も再三ラリアットを狙うがかわしきった棚橋のフライングボディプレスからハイフライフローで念願の至宝奪回なる!
インタビューで「これからのプロレス界を俺に任せて下さい」「俺はもうすでに未来を掴んでいる」と大声援を集め、締めはもったいぶって「東京ドームの皆さん、愛してまーす!」。
以上